現地コラム
COLUMN
西表島7月
みなさんこんにちは!
7月といえば日本中、夏真っ只中ですね。
西表島の夏も、青くカラッと晴れた空に太陽が光輝いています。
まさに南国の夏です!
5月、6月の梅雨時期はさすがに雨を敬遠してか、観光客も少なくなります。
しかし、梅雨が明けた7月は、眩しいほどギラギラと照りつける夏の太陽が、観光客を引き寄せるようです。
気候も安定しており、海の透明度もとても高くなりますので、マリンアクティビティに最も適したシーズンといっても過言ではありません。
本記事ではそんなホットシーズンを迎える西表島の7月をご紹介いたします。
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目次
気候
①気温
下の表をご覧ください。
6月と比べると2度近く高くなるようです。
最高気温も32度と高くなります。
日差しもとても強く、日陰にいても暑いため、十分な熱中症対策が必要な時期です。
・西表島の6月の気温
最低気温:25.1度
最高気温:30.2度
平均気温:27.4度
・西表島の7月の気温
最低気温:26.5度
最高気温:32.1度
平均気温:28.9度
(気象庁から引用)
②降水量
下の表をご覧ください。
7月に入れば通常、梅雨は明けます。
月間降水量も、6月と比べて明らかに減っています。
7月の西表島は基本的に快晴ですが、1つ気をつけなければいけないのがスコールです。
スコールとは、雲が急に空を覆い、雨がすごい勢いで降ったかと思うと短時間で止み、快晴が戻ってくるような雨を指します。
亜熱帯特有のこの雨は、旅行中に遭遇する可能性があるため、雨具の準備しましょう。
・6月の西表島の月間降雨量
197.8mm
・7月の西表島の月間降雨量
141.6mm
(気象庁から引用)
③風向・風速
下の表をご覧ください。
7月の西表島の気候はとても安定しますが、しばしば強い風が吹くことがあります。
これは、冬季の北風のように荒れ狂う風ではなく、ゆったりとした柔らかい南風です。
気温が高い時期ですので、風速4メートルぐらいの風があれば程よく体感温度が下がり、とても過ごしやすくなります。
・6月の西表島の風速
平均風速:4.0m/s
・7月の西表島の風速
平均風速:4.3m/s
(気象庁から引用)
④日照時間
下の表をご覧ください。
7月になると、気候も安定し日照時間が急激に長くなります。
6月と比較しても、50時間以上も差があるようです。
月間の日照時間も250時間を超えており、年間を通じて最も日差しを浴びることができる月になります。
明るい時間が長いということは、アウトドアアクティビティも長い時間行うことができ、一日にさまざまな観光が楽しめるでしょう。
この時期に観光客が多いことは、日照時間が関係しているのかもしれません。
・6月の西表島の日照時間
199.8h
・7月の西表島の日照時間
253.2h
(気象庁から引用)
7月の服装
上でもご紹介した通り、西表島の7月の気温はとても高いです。
気温だけを考えると一日中Tシャツ、短パン、サンダルという軽装で過ごすことができます。
ただし、気をつけなければならないのは、日差しです。
UV対策として、長袖の羽織や帽子、サングラスの用意も忘れないようにしてください。
この時期、晴れた日にもかかわらずUV対策をせずに過ごしていると、短時間でひどい日焼けになってしまう可能性があります。
十分に対策をして、夏の西表島を楽しみましょう。
混雑状況
7月は、年間を通じて最も観光客が多いシーズンです。
この時期は気候が落ち着き、青い空、白い入道雲が南国気分を盛り上げます。
そしてエメラルドグリーンの海が、眩しいほどの太陽光でキラキラと輝きます。
まさに、西表島の魅力が存分に味わえる季節でしょう。
また、この時期は夜の西表島も魅力があります。
西表島は、国内初の星空保護区に指定されており、星空がとても美しいです。
信じられないほどの星の数が、夜空に広がります。
天の川や南十字星を見つけることができるナイトツアーも人気です。
日中から夜まで一日中楽しめる魅力的な西表島であるため、この時期混雑するのも納得と言えるでしょう。
利用可能なアクティビティ
西表島の7月は南国らしい気候で、多くの観光客が訪れる人気の高いシーズンです。
西表島のベストシーズンとも呼ばれるこの時期は、島のあちこちでさまざまなアクティビティが行われます。
代表的なアクティビティを紹介しましょう。
①ピナイサーラの滝トレッキング
はじめにご紹介するのはピナイサーラの滝トレッキングツアーです!
ほとんどのガイド本に「必ず行こう!」と書かれるほど、代表的な観光地になります。
ピナイサーラの滝の魅力は、滝の落差が56メートルと沖縄県最大であることです。
56メートルというと、15階程度のマンションの高さになります。
その高い位置から滝水が降り注ぎ、まっすぐ落ちていく流線は圧巻です。
ピナイサーラの語源は、沖縄地方の方言にあります。
ピナイは顎髭、サーラは下がったものという意味です。
つまり「下がった顎髭」という意味になります。
勢いよく飛び出す滝水は多くの泡を含み、最高峰の落差からみる光景はまさに長い顎髭のように見えます。
ピナイサーラの滝へは、トレッキングだけでも行くことが可能です。
しかし陸路はやや難コースですので、近くまでカヌーツーリングしてから、滝壺までトレッキングするツアーが一般的です。
ツーリングはとても安定性が高いカヌーを使用します。
泳ぎが苦手な方や小さなお子様連れのご家族でも、安心して参加することができます。
万が一、転覆してもライフジャケットを着用していますので、溺れる心配はありません。
川の流れもほとんどないので、水流に流されるようなこともありません。
初めてでも楽しめるのが、カヌーツーリングの魅力の一つですので、ぜひ参加してみてください。
カヌーツーリングの後は滝壺に向かってトレッキングを行います。
西表島の自然豊かなジャングルのトレッキングは、最高に心地よいです。
青々と生い茂る植物の中から差し込む木漏れ日が、豊かな自然を感じさせてくれます。
滝壺までは平坦な道が続きますので、ジャングルをハイキングするイメージです。
ジャングルに詳しいガイドさんに、植物や生き物の話を聞きながら進んでいけば、あっという間に滝壺に着きます。
カヌーとトレッキングのあとに、滝壺でひと休み。
マイナスイオンたっぷりの滝壺にいると、きっとリフレッシュできるはずです。
また、滝壺だけでなく、滝の上にいくツアーもあります。
56メートルの高さまで登りますので、少し汗ばむ運動ですが、滝の上からの景色は絶景です。
「この滝の本当の魅力は滝の上にある」という方も多いです。
カヌーで通ってきたマングローブの森や、その先に見えるサンゴの海、バラス島や鳩間島も一望できます。
滝の上には程よい木陰もあり、座る場所もたくさんあります。
川の流れも速くないので、ここでゆっくり過ごすのも至福の時間です。
②ジャングルナイトツアー
西表島の夜間アクティビティとして人気が高いのが、ジャングルナイトツアーです。
ナイトツアーでは、亜熱帯の西表島のジャングルを夜間、ジャングルに詳しいガイドとともに歩きます。
夜行性の生物を見つけたり、寝ている動物を観察したり、現地の人しか知らないような秘密のスポットに行ったりします。
ハイキングレベルの距離と難易度ですので、女性やお子様でも楽しめるでしょう。
ナイトツアーでは、ヤシガニ、ヤエヤマアオガエル、オオシママドボタルなどに出会えるかもしれません。
とくに観光客に人気なのは「ヤシガニ」です。
その大きな体に強靭なはさみ、ロボットのような出で立ち、そのすべてが子供心をくすぐることでしょう。
もちろん、お子様連れのご家族におすすめですが、大人の男性の方も童心に戻って生き物観察に夢中になること間違いなしです。
季節によって見られる生物が異なることから、リピーターの観光客にも人気があります。
また、西表島には、夜間に明るい光がほとんどなく、天体観測に最適です。
西表島は、国際ダークスカイ協会が世界で90箇所ほど認定している「星空保護区」の一つになっているほどです。
ナイトツアーで空を見上げれば、天の川や南十字星がくっきりと見えます。
もちろん流れ星も頻繁に見ることができるでしょう。
まさに天然のプラネタリウムです。
信じられないほどの星の数が頭上に広がる、感動体験が味わえます。
③ウミガメシュノーケリング
地図に記載のない「奇跡の島」バラス島でのシュノーケリングや、熱帯魚の数では最多を誇る星砂ビーチでのシュノーケリングなど、西表島はシュノーケリングスポットがたくさんあります。
どこもSNS映えするようなとてもきれいな場所ですが、なかでもおすすめなのがウミガメシュノーケリングができるツアーです。
西表島にはウミガメを見ることができるスポットがいくつかあり、かなりの確率でウミガメに遭遇することができます。
西表島で出会えるウミガメはタイマイ・アカウミガメ・アオウミガメの3種類。
タイマイはサンゴ礁近くの海、アカウミガメは沖合、アオウミガメは海藻が茂る海岸近くで出会えます。
どのウミガメも大人になれば100センチぐらいの大きさになるようです。
ウミガメの近くを一緒に泳いだり、ツーショットを撮ることもできるので充実感いっぱいの内容です。
運が良ければ食事シーンに出くわすこともできます。
ウミガメと美しい海の中を遊泳することで、ゆったりとした気持ちになるでしょう。
ぜひ、参加してみて下さい。
また、ウミガメは、5月から8月にかけて、産卵をしに浅瀬に来るため、遭遇する確率が高くなっています。
ウミガメはデリケートな動物であり、絶滅危惧種でもあります。
必ずガイドさんの説明を守って、楽しく潜りましょう。
④カヌー
川や海をゆったり自分のペースで進むことのできるカヌーは、SUPと同じくらい人気があるアクティビティです。
カヌーでマングローブ林を散歩するのもおすすめです。
座ることができるという安心感や荷物を濡らさずに保管できることなどから、アクティビティとしてカヌーを選ぶ方が多くいます。
カヌーの最大の魅力は、その目線の低さです。
座っている姿勢で景色を見るため、その目線の高さは水面から1メートルとありません。
咲いている花を見上げる姿勢になり、澄んだ水を間近で見ることができます。
立っている時の半分ほどの高さで見るマングローブ林や水中の風景は、新鮮なものがあります。
また、カヌーは細長いこともあり、狭いスペースにも入り込みやすいことが特徴です。
のんびり漕いでいくと、新しい西表島の表情にきっと気づくことでしょう。
さいごに
西表島の7月についてご紹介いたしました。いかがだっでしょうか。
7月は西表島が最も観光客で賑わうベストシーズンです。
さまざまなアクティビティがあるため、どれに参加しようか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介したツアーは、特にこの時期ならではのものばかりです。
どれも人気ツアーなので早めに予約することをおすすめします。
西表島のベストシーズンをベストな選択で、最高の思い出を作りましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。