現地コラム
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西表島の台風
目次
西表島ってどんな島?
西表島は、沖縄県八重山郡竹富町に属している八重山列島の島で、同列島で最大の面積を持っています。人口は約2,400人です。
日本一のマングローブ流域面積を誇る仲間川や、水牛車で海を渡って行く由布島が有名です。
島の約90%が亜熱帯の原生林に覆われており、イリオモテヤマネコやカンムリワシ、セマルハコガメなど15の国指定天然記念物を有する貴重な場所として知られています。
八重山諸島とは
沖縄本島からさらに南に位置しており、八重山の玄関口となる石垣島や、西表島、竹富島など大小あわせて32の島々で構成されています。
有人島では、最西端が与那国島、最南端が波照間島となるのはご存知でしょうか。
沖縄本島とは異なる亜熱帯海洋気候で、手つかずの自然や文化にも独自のものがあります。
まるで外国を訪れたように感じられるでしょう。
西表島の台風
さて、ここで西表島の台風について詳しく説明していきます。
いつ台風発生は多い?
西表島では他の都道府県と同様、7月~9月まで台風が発生しやすい時期と言われています。
7月と9月は月2回、8月は多いときで月4回も台風が接近したというデータもあるのです。
台風の接近に伴い、降水量も増加するのであわせて覚えておきましょう。
西表島台風の時の過ごし方
それでは、台風が接近した時の過ごし方について詳しくみていきましょう。
既に西表島にいる場合
西表島で旅行を楽しんでいる時に台風が接近した場合、とにかく身の安全のため外出はせずに、ホテルの中で過ごしてください。
風が弱くなると、今なら外に出られると判断してしまいますが、直撃しているときは事故にあう危険性が高くなります。
せっかくの旅行ですが、台風が上陸すると観光やアクティビティはできなくなりますので、事前予約をしている場合は、早めにキャンセルしましょう。
台風が来る前に石垣島へ戻るのが賢明?
あらかじめ台風がくることがわかっている場合、石垣島へ戻ることをお勧めします。
フェリーが運航できなくなり、何日も足止めされる可能性が高いからです。
また、台風が上陸すると激しい雨風になり、外に出ることができないため、西表島の観光やアクティビティを楽しむことはできません。
どうしても石垣島に戻れない時は
台風接近のため石垣島に戻れない時は、滞在先の宿で台風の備えをして、待機しておきましょう。
外出することが難しいので、携帯電話やモバイルバッテリーの他に、食料と水分も確保しておきましょう。
強い台風の場合、停電する恐れもありますので注意が必要です。
フェリーの運行状況は直前にならいとわからないので、適宜確認しましょう。
予約している交通機関やホテル、アクティビティは、状況に合わせキャンセルをする必要がありますので、忘れずに行いましょう。
石垣島にいる場合
台風が接近すると激しい雨風のため外出することが困難になります。
また最悪の場合、風で電柱がなぎ倒され、停電することもあるほどです。
懐中電灯、乾電池で動くラジオ、救急用品などの非常用具、1~2日分の水分と食料を確保しておきましょう。
情報を得るための携帯電話やモバイルバッテリーも必須です。
西表島へのアクセスは石垣島からフェリーで行くしかない?
西表島には空港はなく、石垣島からフェリーもしくは高速船で行くしかありません。
石垣島から各離島への船便が出ている離島ターミナルを出発し、西表島にはフェリーで移動することになります。
石垣島から西表島に向かう航路は上原港行きと大原港行きの二つがあるため、観光の時間や目的地によってどちらの港を利用するかを、あらかじめ考えておきましょう。
フェリーは基本強風の場合欠航になる
フェリーは基本、風速15m/s以上で欠航になります。
風速が基準内でも海が荒れている場合や、風向きによっては欠航になることがありますので、注意が必要です。
台風になると南側にある大原港だけ欠航する場合もありますので、運航状況は必ず確認するようにしましょう。
基本的に石垣島の宿泊先でじっとする
台風が接近している時に外出するのは極めて危険です。
必ず、身を守る行動をとりましょう。
西表島台風の特徴
西表島の台風は非常に勢力が強く、特に強風には注意が必要です。
風で電柱がなぎ倒されることもあるほど強力なので、身に危険を感じる場合は宿泊先でじっとしておくことが賢明です。
進路は変わりやすい?
赤道近くで発生した台風は、偏西風によって西表島付近を通過しながら北上していきます。
7月~8月は太平洋高気圧の勢力が強く不安定な経路をとる事が多いですが、9月以降は太平洋高気圧の勢力が弱まり大陸からの偏西風に乗りやすくなるでしょう。
さらに、偏西風に乗りやすくなるとスピードも速くなります。
進路は時期によって多少ずれますが大きく変わることなく、くの字で北上していくことが多いです。
アプリやニュースで早めに情報収集
ウィンディーというアプリが便利です。
無料でダウンロードでき、10日間先までの予報を見ることができます。
台風の進路をはじめ、風向き、波の高さ、うねりも確認することができますので参考にしてみてください。
気象庁の台風情報もかなり正確なので、ウィンディーと併せてチェックするとよいでしょう。
台風前後でも楽しめる確率が高いアクティビティ
西表島は、雨降りの方がよりジャングルらしくなり秘境感が増すため美しいと言われています。
雨風が強くなる前ならカヌーやトレッキングも体験できるでしょう。
雨に濡れずに楽しめる窯元や工房体験もありますが、今回はアウトドアで特にお勧めのアクティビティを二つご紹介します。
マングローブSUP/カヌー
SUPとは「スタンド・アップ・パドル・ボード」の略で、ボードの上に立ちパドルを漕いで水面を移動するアクティビティです。
特に必要な技術はないので、お年寄りから子供まで誰でも手軽に楽しむことができ、人気上昇中です。
マングローブを間近で満喫したいなら、SUPやカヌーのアクティビティをお勧めします。
雨の日は、雨に濡れたマングローブや、そこに住む生き物たちがいきいきしている様子を見ることができるので、自然の森の匂いと雨の匂いを全身で満喫することができます。
マングローブSUPの体験は仲間川を進むツアーや、ピナイサーラの滝へのトレッキングと組み合わせるのが定番となっています。
SUPならではの魅力を、ぜひ味わってみてください。
由布島観光
由布島は西表島東部から約400mにある、周囲約2kmの小さな島です。
由布島と西表島の間の海は満潮時でも水深が1m程度で、往来には水牛車が活躍しています。
西表島から由布島までは水牛車に乗り約15分で行くことができるので、非日常を体験してみましょう。
気持ちいい潮風と、ゆったりした時間を過ごすことができます。
また、由布島は全体が亜熱帯植物園になっているので、美しい樹木や花々を楽しむこともできます。
台風前後、石垣島で楽しめるアクティビティ
西表島と同様に、石垣島も雨風が強くなければ自然を満喫できるアクティビティを体験することができます。
石垣島鍾乳洞やシュノーケリングも魅力的ですが、ここではSUPやカヌーをご紹介しましょう。
まとめ
今回は、西表島の台風についてお話させていただきました。
西表島の台風は本土に接近するものと比べると、勢力がまるで違います。
天気予報やアプリを活用して、台風の進路、フェリーや飛行機など交通機関の運行状況もしっかりチェックしてください。
しかし、台風が接近する回数が多い7月~9月は、台風がこなければベストシーズンと言われています。
雨でも楽しむことができるアクティビティも数多くありますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
ただし、台風が上陸した際は、旅行計画が大幅に変更するかもしれないということを、あらかじめ理解しておく必要があります。
西表島に行く際は、計画が変更しても旅行を楽しむための、万全な準備をしておきましょう。