現地コラム
COLUMN

西表島ジャングルに点在する滝探しに行こう
西表島はどんな所?
西表島は日本の南西部、八重島諸島に属する島です。
島のほとんどが亜熱帯の原生林に覆われており、イリオモテヤマネコをはじめとした国指定天然記念物を多く有しています。
他にも、多くの河川やそこに広がるマングローブ林も有名です。
1972年には島全体が国立公園に指定されるほど西表島は貴重な自然に溢れています。
気候は1年中穏やかで、悪天候に見舞わなければ季節を問わず観光に訪れることができるでしょう。
また、自然を利用したアクティビティが豊富にあり、たくさんのツアーもあります。
西表島の珍しい自然を感じたり、アクティビティを満喫する目的で訪れる観光客の方で賑わっている島なのです。
八重山諸島とは
八重山諸島は、石垣島をはじめとした大小合わせて23島の島々のことです。
このうち有人島の数が石垣島、西表島、竹富島を含めた12島、その他の11島が無人島です。
大きさは沖縄県の約4分の1で、西表島は八重山諸島の中では最大の大きさの島になります。
西表島への行き方
西表島には空港がないため直接行くことが出来ません。
西表島へ向かうには2つのルートがあり、どちらのルートでも経由地で乗り継ぎが必要になります。
石垣島から高速フェリーで行く
西表島には、まず飛行機で石垣島に渡り、そこから離島ターミナルへ向かいます。
離島ターミナルへは路線バスが運行しており、ターミナルへは約40分かかるでしょう。
ターミナルに着いたら、今度は高速フェリーで上原港と大原港のどちらかに向かいます。
上原港(うえはらこう)
上原港は西表島の北部にある港です。
大原港とは、車で約50分の距離にあります。
上原港は、近くに海でのアクティビティが楽しめるスポットが多いため、海での観光や体験ツアーを目的とした方におすすめです。
大原港(おおはらこう)
大原港は、西表島の東南部にある港です。
上原港が海なら大原港は川でのアクティビティが楽しめるスポットが近いため、川での観光や体験ツアーを目的の方は大原港がおすすめです。
西表島と言えば滝!有名な滝10選
西表島は数ある小島の中でも滝が有名な島でしょう。
ここからは、西表島で有名な滝をそれぞれご紹介します。
ピナイサーラの滝
ピナイサーラの滝はヒナイ川の上流にあり、落差約55メートルある沖縄最大の落差と言われている滝です。
ピナイは「ひげ」、サーラは「下がったもの」という意味があり、遠くから見ると白いひげが垂れ下がっているように見えることから、この名前がつけられたとされています。
滝へ行く方法は、カヌーとトレッキングの2つのコースから選ぶことができるでしょう。
マリュウドの滝
マリュウドの滝は、沖縄県で1番長いと言われている浦内川の上流にあり、日本の滝百選に選ばれた滝です。
見どころは滝が二段になっていることと、丸い滝壺です。
マリュドゥはこの丸い滝壺に由来していて、マリは「丸い」、ユドゥは「淀み」という意味になっています。
ここでは、高台にある展望台から全貌を見ることができるでしょう。
滝へ行く方法は浦内川から遊覧船に乗り、トレッキングで向かいます。
コースは歩きやすく整備されているため、手軽に行くことができるスポットです。
マヤグスクの滝
マヤグスクの滝は、浦内川の支流であるイタジキ川にある滝です。
マヤは沖縄方言でネコ、グスクは城という意味になります。
この滝へのルートは、他の滝に比べて一番過酷と言われており、秘境の滝といえるでしょう。
行く方法は、トレッキングのみです。
登山道はあまり人が出入りせず険しいため、非常に注意が必要です。
よって体力に自信があったり、登山経験がある方でないとお勧めしません。
ゲータの滝
ゲータの滝は、ゲータ川の上流にある滝です。
この滝の特徴は階段上に滝が流れており、1段目の滝の上に2段目の滝、3段目の滝がある構成になっています。
滝へ行く方法はトレッキングで、滝までの距離が短く初心者向けではありますが、足場はあまりよくないため歩きづらく、初めての方は目安の到着時間よりも時間がかかる場合もあります。
滝の上からは遠くの海やサンゴ礁まで見ることができるため、ぜひチャレンジしてみてください。
カンピレーの滝
浦内川の上流にある滝で、マリュウドの滝からさらに少し奥に進んだ先にあります。
カンピレーとは「神の座」という意味です。
広大で緩やかな岩肌を約200メートルにわたって水が流れているのが特徴となります。
行き方はマリュウドの滝と同じコースになっており、マリュウドの滝と合わせて約3時間で見ることができるでしょう。
マリュウドの滝を見に行こうと思っている方は、足をのばしてみてはどうでしょうか。
ナーラの滝
仲良川の上流にある滝で、西表島の奥深い位置のため訪問者が少ない秘境の滝です。
この滝へ行く方法は、カヌーとトレッキングです。
白浜港からカヌーで仲良川を渡り、川の上流からトラッキングでナーラの滝を目指します。
体力をとても使いますが、仲良川を囲むマングローブを見ながらカヌーを漕いだり、秘境の滝でマイナスイオンを感じたりすることができるのが魅力。
1日かけて見に行く価値は十分にあるといえるでしょう。
クーラの滝
クーラ川の少し奥にあり、落差が5メートルほどの小さな滝です。
クーラとは「幸運を呼び込む」いう意味があるため、現地の人が定期的にお参りにくる場所となっています。
ここには、西表島でしか見られないサキシマスオウノキという珍しい木を見ることもできるでしょう。
クーラの滝へ行く方法はトレッキングで、片道20分ほどで行けるので、初めて来た方でも手軽に見に行くことができます。
ユツンの滝
ユツンの滝はユツン川の上流にある滝です。
別名「三段の滝」と呼ばれている通り三段構成の滝となっていて、各段別に登ることができます。
滝へはユツンの川下流からトラッキングで目指しますが、下流付近の全体が木々だけではなく岩などにコケが生えており、緑一色で覆われていてとても幻想的な景色となっています。
途中岩を登る場面があるため、足を滑らせないよう注意が必要です。
上級者向けではありますが、手つかずの自然が残った場所になりますので、大きな感動が味わえるでしょう。
水落滝
水落滝は、舟遊エリアにある滝です。
小さい滝ですが、海に直接落ちる滝として有名でしょう。
水落滝は船かカヌーでしか行けないところですが、途中マングローブ林を眺めながら渡ることができ、林を抜けた先に現れる光景はとても神秘的です。
カヌーで滝に近づいていくことができ、滝の中まで見ることができますので、他の滝では味わえない体験ができるのも魅力の1つでもあります。
カーシクの滝
カーシクの滝は、浦内川の支流であるカーシク川にある滝です。
落差は5メートルほどで、天気が良ければ水浴びが楽しめます。
滝へ行く方法は遊覧船とカヌーで、浦内川を渡るツアーに組み込まれていることが多いでしょう。
西表島の滝を目指すアクティビティ
西表島は、普段体験できないアクティビティがいくつも用意されております。
ここでは、具体的にどんなアクティビティがあるのかをクーラの滝を例にご紹介します。
スプラッシュキャニオニング
渓谷下りでは、天然のウォータースライダーや滝つぼへの飛び込みを体験することができます。
高いところが苦手な方に向けた低めの飛び込みポイントや、飛び込まなくてもおりることができる場所もあるので、インストラクターに気軽に相談しましょう。
半日のお手軽プランで、体力に自信がない方やお子様も安全に楽しめる内容となっています。
短い時間ですが、ボリューム満点のツアーできっと満足できますよ。
まとめ
今回ご紹介した滝だけでも、それぞれに個性豊かな特徴があるものばかりですが、このほかにも西表島にはさまざまな滝が存在していると言われています。
滝を眺めるだけではなく、多種多様なアクティビティを楽しめることが西表島の滝の魅力です。
西表島を訪れた際は、ぜひ西表島の滝の魅力を味わってみてください。