現地コラム
COLUMN

西表島の星空を満喫!夜を楽しむアクティビティを紹介!
西表島の夜
沖縄本島よりさらに南に位置する西表島は日中はもちろんのこと、夜もその魅力は衰えません。
そんな西表島の夜の主役は、空いっぱいに散りばめられた星たちではないでしょうか。
星空をより美しく見るためには条件があります。
条件のひとつは、街灯などが少ない環境です。
街の灯りにより、空に浮かぶ星の光があまりよく見えなくなります。
もう一つの条件は、空気がきれいであることです。
空気が汚いところでは光が乱反射して、星の光がしっかりと届かなくなってしまいます。
そのため、都会の方では星を見ることが難しく、街灯が少なく環境の良い田舎だと星がよく見えるのです。
西表島ではまさにこれらの条件をクリアしているので、圧倒的に美しい星たちが輝いています。
さらに西表島では星空だけでなく圧倒的な大自然も魅力的です。
ジャングル探検やナイトマングローブクルージングなど西表島の夜を満喫する方法は無限大!
本記事ではそんな西表島の夜の魅力についてご紹介します。
西表島の星空
冒頭にご紹介した通り西表島は、街灯が少なく空気がきれいであるため、星空観察に絶好の島です。
夜空には、大変美しい、幻想的な星たちが広がっています。
西表石垣国立公園は、2018年4月に日本初「星空保護区」の認定を受けました。
星空保護区とは、国際ダークスカイ協会が美しい夜空を保護・保存するために取り組んでいる団体を奨励するために指定した地域を言います。
まさに世界トップクラスの夜空が眺められる場所、それが西表島です。
近年、日本各地で美しい星空を観光資源として役立てようという「星空ツーリズム」の動きが話題となっていますね。
普段街中では見られない星々を見るための旅先として、西表島はその代表的なスポットになっています。
なぜなら、西表島は北緯24度に位置するため、空にある全88星座のうち84もの星座が観測できる島だからです。
天空にあるほとんどの天体が観察できる島であることに、驚く方も多いのではないでしょうか。
また、西表島は北半球に位置しながらも、南十字星を見ることができる島でもあります。
西表島の夜を楽しむおすすめナイトツアー
①ジャングル探検&星空ナイトツアー
西表島に来たら、西表島特有の夜行性の生き物たちを見ずには帰れません。
とくに有名な生き物として、ヤシガニが挙げられます。
ヤシガニは体長40センチメートル前後のヤドカリの仲間です。
メスは脚を広げると1メートル以上、重さも4キログラム以上になります。
そして特徴的なのが一対の強靭なハサミです。
そのハサミは体重の90倍の力で挟むことができると言われていますので、ライオンの噛む力(300キログラム)に匹敵するほどの威力を持っています。
迫力がすごいですね。
お子様連れのファミリーにとても人気が高い生き物です。
ぜひ、この夏はお子様と一緒に童心に帰って、ヤシガニ探しに出かけてみませんか?
ジャングル探検は、こういった夜行性の動植物をさがしながらジャングルを探検します。
夜のジャングルというと不気味なイメージがあるかもしれません。
しかし、このツアーなら、ジャングルを知り尽くしたガイドが一緒にルートを案内しながら、動植物の解説も行いますので安心です。
先ほど解説しましたヤシガニだけでなく、ベンケイガニやサソリモドキ、トントンミー(ミナミトビハゼ)などの生き物や、季節が合えばサガリバナなどの植物も観察できる可能性が高いです。
さらにセットで担当ガイドオススメの星空スポットへ皆様をお連れします。南国で星空を見上げる時間は極上のひとときです。
②オシャレに決めよう星空ナイトSUP
西表島の新定番アクティビティといえばSUPですね。
SUPは、サーフボードより幅の広い板に乗り一本のパドルで方向やスピードを自在に操れる人気のアクティビティです。
このツアーでは、美しい星空の下でSUP体験をすることができます。
日差しが照りつける日中のSUPと違い、星空SUPでは、静まり返った海に輝く星たちのおかげで非日常を感じることができます。
SUPの特徴のひとつは、座ったり寝そべったりできることです。
晴れの日にはSUPの上に寝そべり、水上星空浴を楽しむことができます。
立っている時の目線と違い、目線が水面から数センチという低さになります。
水面がすぐそこに見えるので、夜空の星が海に映り込む風景はロマンチックです。
水の音を聞くことで気持ちを鎮めてくれます。
一度体験するとやみつきになってしまうほどの魅力があります。
そのため、このツアーはとてもリピーターの方が多いプランです。
ぜひ体験してみてください。
③極上のひとときを星空ナイトカヌー
上でご紹介しました星空SUPのカヌーバージョンです!
カヌーは安定感抜群ですので、転覆する心配もなく、安心して夜空を観察することができます。
西表島の満天の星空の下では、静かな夜の海の揺れが心地よいです。
カヌーもSUP同様、低い目線で風景を楽しめることが特徴のひとつです。
そして、一人で進むSUPと違い、カヌーなら二人乗りのものもあります。
大切な方と一緒に力を合わせて進むナイトカヌーなら、いいムードになること間違いなしです!
④【期間限定(2月~5月)】ホタルツアー
期間限定のこのホタルツアーは八重山にしかいないヤエヤマヒメボタルによる天然のイルミネーションを見るツアーです。
担当ガイドが、ホタルの絶景スポットまで案内します。
ホタルは決まった時間になると一斉に光だし、1日およそ30分ほどしか光ることはありません。
2月~5月の期間限定で、この期間に西表島に滞在する際はぜひご参加ください!
⑤【期間限定(5月~8月)】サガリバナナイトツアー
皆様はこのサガリバナという花をご存じでしょうか?
サガリバナは一夜しか咲かないことから通称「幻の花」とも呼ばれています。
期間限定、5月~8月の期間内に、日が沈んだ日没に先始め、朝日の出と同時に散っていきます。
サガリバナは幸運を呼ぶという花ことばも持っている神秘的な花なんです。
西表島屈指の星空スポット
①うなりざき公園
西表島上原港から車で15分ほどにある島北端の公園です。
昼間でも展望台の上から、東シナ海の絶景が見渡せます。
夕日もきれいなのですが、夜も周りに何も遮るものがなく、星空を一望できる人気スポットです。
時期によっては天の川も見ることができ、展望台にのぼらなくても、広い芝生があるので、レジャーシートやイスなどを持参して星を眺めることができます。
この公園には、トイレも整備されています。
②南風見田の浜
西表島大原港から車で約15分のところにある南風見田の浜は、遠浅の長いビーチです。
ここは、南十字星が見られることで星空スポットとして有名です。
南十字星は南の空の低い位置にしか出てきません。
そしてみなみじゅうじ座そのものが星座の中でも最も小さなものなので、月明かりがあるだけで見えにくくなってしまいます。
つまり、南十字星が見える最低条件としては、南側が開けていて、3月から7月頃の、月明かりがないときということなりますね。
南十字星は条件が揃わないと見ることができないので、事前にチェックしておくのが良いでしょう。
南風見田の浜は、上原港からだと車で一時間以上かかるので、大原港周辺に宿泊している方におすすめです。
ちなみに南風見田の浜にはトイレがありませんので、行く際には覚えておきましょう。
③トゥドゥマリ浜
西表島上原港から車で約10分の所に位置するトゥドゥマリ浜は、ビーチで星空を眺めたいという方にとっては、最高の星空スポットでしょう。
「トゥドゥマリ」とは「留まる」という意味です。
神様が留まっている浜という縁起のいい地名です。
歩くとキュッキュッと砂が鳴る「鳴き砂」やウミガメの産卵地としても知られています。
トゥドゥマリ浜は夕日も綺麗に見られることでも有名で、夕暮れ時から待機し、そのまま日が沈んで星空になるまで、ビーチでのんびりと時間を過ごすのも良いでしょう。
さいごに
西表島の星空についてご紹介いたしました。
いかがだったでしょうか?
自然が豊かで美しい光景が多いイメージが強い西表島だけに、国内初の星空保護区認定を受けていたのは、さすがですね!
そんな世界的に評価された星空を国内で拝めるとはとてもラッキーです!
西表島なら、溢れるばかりの星々の夜空を、ビーチで眺めるのも良し、SUPやカヌーに乗って感動的な水上からの眺めを堪能するのも良し、ですね。
星空観察ポイント
・時期7月〜10月
・観測条件は雲がなく晴れていること
・月が出てない方がよい
・街灯りが出来るだけ届かない場所
昼間のアクティビティに負けないくらいの満足度がある、夜間のアクティビティにもぜひ参加してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。