現地コラム

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東洋のガラパゴス!西表島の大自然でダイビング体験

2021-01-13 03:38

世界遺産登録地西表島でダイビング!

西表島は、沖縄県よりも更に南西に位置する島です。仲間川やピナイサーラの滝など人気観光地が多く集まっている西表島は、カヌーやトレッキング・ダイビングなどのアクティビティも人気を博しています。今回は、そんな西表島で大人気な「ダイビング」にスポットを当ててご紹介させていただきます。

 

ダイビングは大きく分けて2種類

八重山諸島の幻想的な海中散歩を思う存分堪能できる「ダイビングツアー」は、西表島旅行でとても人気なアクティビティです。西表島で扱っているダイビングにはどんな種類があるのだろう?と思われる方も多いのではないでしょうか。ここでは西表島で扱っている代表的なダイビングツアーを2種類ご紹介させていただきます。

 

初心者でも可能!体験ダイビング

まずは、ライセンスを持っていない人でも気軽に参加できる「体験ダイビング」をご紹介させていただきます。体験ダイビングにはダイビングで使用する器材がすべてついており、ガイドがいるため、初心者の方におすすめです。ダイビング前には器材の説明やダイビング方法をレクチャーしてから海中散歩を行うので、安全にダイビングを楽しむことができます。体験ダイビングでは約5mから8mほどの深さで海中散歩をすることができます。また、この体験の対象年齢の上限は約60歳から65歳までですが、健康な大人の方は基本的にどなたでも参加可能なツアーがほとんどです。

 

ライセンス保持者のみファンダイビング

次に紹介するのは「ファンダイビング」というツアーです。ファンダイビングツアーはダイビングのライセンスをもった人が参加できるツアーです。ライセンスを取得していない方は参加ができませんのでご注意ください。このツアーは、体験ダイビングよりも深く潜ることができ、自由に動くこともできるダイビングアクティビティです。
このツアーでは、最大水深40mの場所まで潜ることが可能です。深い海に潜って海中散歩を楽しむことで新たな発見があるかもしれません。ちなみにこのライセンス取得は日帰りではできません。最低でも1日半から4日程度かかりますので、ライセンス取得を考えている方は念頭に置いておきましょう。

 

西表島ダイビングは何歳から?

沖縄県や八重山諸島のダイビングツアー参加対象年齢は、ツアー会社によって異なります。大体の体験ダイビングやファンダイビングは、子供の参加可能年齢を10歳からと規定している会社が多いようです。また、体験ダイビングを運営しているツアー会社の中でも穏やかな浅瀬で体験ダイビングを行っている会社もあります。浅瀬の体験ダイビングは8歳から参加可能である場合もあるので、お子様とダイビングをしたいと考えているご家族の方は、お子様が参加できる年齢かどうかをしっかり確認しておく必要があります。また、参加上限の年齢として60歳から65歳までと規定しているツアー会社が多いのですが、健康状態が良好であれば大人の方はどなたでも参加できます。ただし健康状態が芳しくない方や高血圧・糖尿病などの持病をお持ちの方、なにかの病気を治療中の方はダイビングができないこともありますので、心配な方や該当する方は事前に確認しておくことがベストです。

 

西表島の気候

月が浜 SUP
八重山諸島に属している西表島は、亜熱帯海洋性気候です。冬は暖かく、夏は蒸し暑いのがこの気候の特徴です。また年間の降水量が多いのもこの気候の特徴の1つになります。梅雨や台風シーズンは特に降水量が多い時期でもあるので、旅行時は雨具を携帯しておくと急に雨が降り出したときに便利です。また、突然スコールが起こることもあるので、雨具持参は必須といってもいいでしょう。日差しも年中通して強いので、日焼け止めを予め塗るなどして事前の用意をしておくことも大切です。

 

西表島ダイビングのベストシーズン

西表島は年間を通して温度にあまり差がない温暖な気候です。冬のシーズンでも水温が20度を下回ることがないので、ダイビングなどのアクティビティを行うことはできますが、季節風などの影響が出やすいシーズンでもあります。ダイビングのベストシーズンは、最も海の状態が安定している7月、または8月です。この時期は海も穏やかなため、ダイビングツアーを行うのにはぴったりな季節です。このシーズンのダイビングツアーでは、サンゴ礁やテンジクダイ、マンジュウイシモチなどの幼魚の姿をはっきりと眺めることができます。また、晴れた日の明るく照らされた水中は圧巻であり、幻想的な海底世界が広がっています。

 

西表島ダイビングスポット

西表島には数多くのダイビングスポットが存在します。そんな西表島のダイビングスポットは大きく分けて2つのエリアに分けられます。1つはバラス島も含む「北側エリア」、もう1つは鹿ノ川などが含まれる「南側エリア」です。そして、西表島の南西にはオガンと呼ばれるエリアもあります。どちらのエリアも初心者からプロの方まで楽しめるスポットが点在しています。また、各ダイビングスポットには様々な種類のサンゴ礁が広がっているので、サンゴ礁を眺めることができるのもダイビングの醍醐味の1つです。
今回は北側エリアからバラス島、南側エリアから鹿ノ川・中の瀬、そして西表島からボートで約1時間ほどの距離に位置するオガンといった、人気ダイビングスポットを3つご紹介いたします。

 

バラス島

西表島 バラス
バラス島は奇跡の島と言われています。その理由は潮位によって姿を表す島だということ、そして島全体がサンゴのかけらのみでできているという珍しい島なのです。この島にはウミガメが多く泳いでいるため、ダイビング時に遭遇する確率も多いことで有名です。遭遇時にはウミガメと一緒に写真を撮ってもらうこともできます。

 

オガン

オガンはダイバー憧れのダイビングスポットとして知られています。西表島から南西約30キロ離れた場所に位置し、別名「仲之御神島」としても有名です。この海は黒潮の海流内に位置しているため、流れが早く経験豊富なダイバーしかダイビングができない場所でも知られています。このオガンの海は他のダイビングスポットに比べ、抜群の透明度を誇っています。ここではイソマグロやブラックフィンバラクーダが見られ、運の良いときはジンベエザメに遭遇することもあるのです。生物の種類が一番多いとも言われています。また、このエリアには東の隠れ根と呼ばれ、魚の美しい群れを見ることができる「東の根」や幻想的な光のカーテンが出現する「光の宮殿」、エリア南側に位置し不思議な景観を味わうことができる「天馬崎」などダイビングをより楽しめるスポットが点在しています。

 

鹿ノ川・中の瀬

鹿ノ川・中の瀬はマンタとの遭遇率が高いスポットとして知られています。特に中の瀬と呼ばれるエリアでは、春から夏にかけて、マンタの求愛シーンに遭遇する率も高いことで有名です。また、沖のエリアではイソマグロやホシカワリ、カスミチョウチョウウオといった生物にも出会うことができます。

 

西表島ダイビングで出会える可能性あり!レアな生き物

東洋のガラパゴスとも言われている西表島。そんな西表島の海には多くの海の生き物たちが生息しています。生息している海の生き物たちは日本一多い場所としても知られています。西表島でのダイビングでしか出会うことができない、海の生き物を2種類ご紹介します。

 

マンタ

マンタはエイの仲間の一種として知られています。全長はおおよそ2、3mほどですが、中には4mを超えたマンタも西表島に生息しているのです。西表島では、島近海で多く見れるナンヨウマンタのほかにブラックマンタという珍しいマンタも見ることができます。
一番見れるベストシーズンは秋から春にかけてです。この時期はマンタが何匹も群れをなして泳ぐ迫力ある姿を拝むことができます。

 

ウミガメ

アオウミガメ
西表島はウミガメが一番見れる場所として知られています。絶滅危惧種に指定されているウミガメはなかなか日本でも見ることができない貴重な海の生き物です。そんなウミガメですが、なんと西表島では3種類ものウミガメが生息しているといわれています。西表島で見ることができる3種類のウミガメは世界最大サイズのウミガメとして知られているアオウミガメ、そして甲羅が赤茶色であることからその名がついたアカウミガメ、最後に甲羅が黄または黒褐色でモザイクの模様をしたタイマイの3種です。ツアーにはウミガメを見ながらを楽しめるシュノーケリングなどのツアーもありますのでおすすめです。

 

西表島はシュノーケリングも人気!

西表島の海は抜群の透明度を誇っていることからシュノーケリングのツアーも人気を博しています。神秘的な海中の世界や美しいサンゴ礁、そして熱帯魚を見ることができるのが人気の理由の1つです。ここではシュノーケリングにぴったりな西表島にあるシュノーケリングスポットをご紹介させていただきます。

 

「奇跡の島」ことバラス島シュノーケリング

バラス島シュノーケリング
ダイビングツアーのおすすめスポットとしてもご紹介させていただいたバラス島。実はシュノーケリングのおすすめスポットとしても知られています。バラス島には多くのウミガメが生息しているため、シュノーケリングを楽しみながら、ウミガメも合わせて眺めることができるのです。また、日本最大級のサンゴ礁を眺めながら泳ぐのもおすすめの1つです。

 

小さいお子様から楽しめる星砂シュノーケリング!

星砂シュノーケリング
西表島シュノーケリング体験で一番人気の場所として知られているのが星砂の浜です。ここには有名な2つの小島があることでも知られています。この浜は星の形をした砂浜と100種類以上の海の生き物が見どころです。また海水の温度も高く、海も穏やかな場所であることから、家族連れにも高い人気を誇っています。シュノーケリングをするだけでなく、星の砂を探すのもこの海岸おすすめの1つ。星の砂は小瓶に詰めてお土産としても持ち帰ることが可能です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回ご紹介したダイビングスポットやシュノーケリングスポット以外にもおすすめなスポットは多数存在します。また、西表島は、マンタやウミガメ以外にも、ツアーを通して多くの海の生き物を見ることができます。参加可能な年齢はツアー会社によって異なるので、お子様や高齢の方が参加する場合には前、もって確認するようにしましょう。生き物が多く、自然溢れる西表島で最高な海のアクティビティを楽しんでみませんか?