現地コラム

COLUMN

日本トップクラスの大自然が広がる西表島で絶景を味わおう!

2021-01-13 03:36

西表島の絶景スポットを観光しよう!

中野海岸
沖縄県には観光地として人気の離島が複数ありますが、その中でもたくさんの絶景に出会うことができる場所として挙げられるのが西表島です。
西表島は、世界自然遺産の候補とされているほど自然豊かな土地であり、特別天然記念物として有名なイリオモテヤマネコを筆頭にさまざまな固有の動植物が暮らしている島でもあります。
そんな世界的に見ても稀少な環境の西表島で絶景を味わうために知っておきたいことやオススメ絶景スポットについて、ご案内していきたいと思います!

 

西表島ってどこにあるの?

西表島は、沖縄本島よりもさらに440km南西の場所に位置しています。
リゾート地として人気の石垣島と同じ八重山諸島に属しており、年間を通じて半袖で過ごせるほどに温暖な南国特有の気候が特徴です。

 

西表島への行き方

西表島には空港が存在せず、島へと向かうためには石垣空港がある石垣島を経由する必要があります。
石垣空港から石垣港離島ターミナルへと移動し、そこから2時間おきに出ている高速フェリーに乗ることで西表島へと行くことができます。
二島間の距離は40km未満であり、西表島までの時間は30~40分程度となっています。

 

西表島で絶景を見に行くための移動手段

西表島は沖縄県内で2番目に大きい島でありながら、自然環境を守るために島の大部分が未開発のジャングルとなっています。
そんな西表島で絶景を求めてさまざまなスポットを巡るためには、どのような移動手段を利用すれば良いのでしょうか。
おすすめの移動手段についてご紹介します。

 

レンタカー

西表島に限らず、沖縄の離島観光において最も多く利用される移動手段がレンタカーです。
人口が約2400人とコミュニティの規模はほどほどの西表島ですが、観光客が多く訪れる土地であることから島内の北と南にある2つの港の近辺などには、レンタカー業者が複数出店しています。
ネット予約が可能か、途中で乗り捨ててしまっても大丈夫かなどのサービスが各社で異なるので、訪れる予定のスポットの場所などによってどこで借りるかを検討すると良いでしょう。

 

路線バス

免許を持っていなかったり、慣れない土地での運転に抵抗があったりする際は、公共交通機関を利用するのも良いでしょう。
西表島には日本最南端の路線バスが走っており、島内を1周とまではいきませんが島の南東から北西にかけて外周を回ることができます。
島の玄関口である上原港や大原港も路線バスの経路に含まれているため、基本的な移動には不自由しないでしょう。

 

ツアーに参加

西表島は未開拓なジャングルのエリアが広く、車や公共交通機関での移動ではたどり着けない場所が多くあります。
しかし、絶景スポットはそんなアクセス性の悪い場所にあることも多いため、他の方と同行するのが苦でなければ積極的に現地のツアーを利用しましょう。
現地のガイドの方に先導してもらえば、道に迷うことなく安全に効率よくスポット巡りを楽しむことができます。

 

西表島の絶景スポット10選

それでは、見所の多い西表島の中でもとりわけ素晴らしい景色を見られるスポットを10ヶ所ピックアップしていきましょう。

 

サンゴでできた奇跡の島「バラス島」

バラス島
沖縄の海辺の大きな特色として挙げられるのが、海中のサンゴ礁が砕けたものが積み重なって形成された浜辺です。
砕けたサンゴは白い破片となり、陸へと少しずつ打ち上げられていくことで白い砂浜が生みだされていきます。
そんな沖縄の環境下でも特に珍しい例として挙げられるのが、西表島からのツアーでのみ上陸することができるバラス島です。
ごくごく小さい規模ではありますが、青い海の中にサンゴ礁とその残骸でできた砂浜だけで島が形成されているのです。
世界中でもサンゴだけの島というのは2例しか存在せず、そんなバラス島は奇跡の島という異名で称されています。
また、SNS映えする写真を撮れることにも定評がある、大人気の絶景スポットです。

 

沖縄最大の落差「ピナイサーラの滝」

ピナイサーラの滝
西表島は、海だけでなく島内にも魅力が溢れています。
数多くの滝が絶景スポットとして名を知られているのですが、そんな中でも美しい景色を目にすることができるのがヒナイ川の上流にあるピナイサーラの滝です。
ヒナイ川は島内西部に位置しており、この川をカヌーで移動していくことでピナイサーラの滝へとアクセスすることができます。
この滝の特徴は、およそ54mにも及ぶ島内最大の落差!
大量の水が豪快に落ちて水面・滝壺を叩く光景は雄大で、直に目にすれば西表島の大自然の素晴らしさを深く実感することができるはずです。
カヌー以外にもトレッキングで向かうこともできるため、自身の好みに応じたルートで向かうと良いでしょう。

 

星の砂を探そう!「星砂ビーチ」

星砂の浜
レンタカーなどを利用すれば、上原港からわずか5分ほどで辿り着ける星砂ビーチは、島内に数多く点在する浜辺の中でも特にオススメ度の高い場所です。
訪れやすい、危なくない、美しいと三拍子揃っており、大人がシュノーケリングなどを楽しむスポットとしてもお子様連れで遊ぶ場所としても最適の環境でしょう。
そして、この砂浜の景観が優れている点は足元にあります。
星砂ビーチという名前が付けられているように、この浜の砂の中には沖縄土産として瓶詰めで売られている星の砂がたくさん含まれているのです。
ここを訪れたのなら、ぜひ足元の砂を手に取って確かめていただくことをオススメします。

 

水牛車から眺める絶景「由布島観光」

由布島の水牛車
西表島で出会うことのできるロケーションの中でも、特にのどかな離島情緒を感じることができるのが、浅瀬を水牛車でのんびりと渡っていく由布島観光です。
由布島は、西表島のすぐ隣の島であり、2島の間は浅瀬だけで隔てられています。
およそ15分、青い海を眺めながら水牛車に揺られていくと辿り着ける由布島では、楽園めいた光景に出会うことができるでしょう。
さまざまな亜熱帯の植物が島の方々の手で植えられて根付いており、日本最大の蝶オオゴマダラが飛んでいる景色は日本のものとは思えないほどだといえます。
時間がゆっくりと流れる南国観光を楽しみたいのであれば、ぜひ由布島へと足を運んでみてください。

 

西表島の隠れた景勝地「月が浜」

月が浜 SUP
星砂ビーチは観光客に人気の浜ですが、一方で月が浜は少し落ち着いた雰囲気のビーチです。
このビーチの近くの海岸線沿いは砂が堆積してできた砂岩の地層が、長年の波風によって露出しており、大自然を感じられるダイナミックな地形をしています。
少しわかりにくいため観光客は少ないものの隠れた景勝スポットです。

 

日本の滝100選に選出「マリュウドの滝」

マリュウドの滝
西表島で一番の滝と聞いたときに名前が挙がることが多いのが、マリュウドの滝です。
落差、力強さという観点では上でご紹介したピナイサーラの滝が有名ですが、マリュウドの滝は日本の滝100選にも選ばれており、どこか品のある佇まいをした美麗な滝といえます。
二段に分かれた形の滝であり、滝へは浦内川の遊覧船と徒歩、あるいはカヌーやトレッキングといったアクティビティツアーで向かうことが可能です。

 

神が座る「カンピレーの滝」

カンピレーの滝
そんなマリュウドの滝と合わせて楽しみたいのが、カンピレーの滝。
カンピレーという言葉は「神の座」という意味であり、そう名付けられたのもわかるような穏やかさと逞しさを兼ね備えたような滝の姿を目にすることができます。
この滝は、マリュウドの滝からジャングルの方へ少し進むと辿り着くことができ、2つの滝をセットで楽しめることからも人気を博しているでしょう。
続けて鑑賞することで、両社の違いをしっかりと確かめてみるのもいいかもしれませんね。

 

幻の浜こと「イダの浜」

イダの浜
西表島の最西端に、イリオモテヤマネコが発見された場所として知られている船浮集落という場所があります。
船でしか向かうことのできないその集落からさらに先へ進んでいくと、幻の浜と呼ばれるイダの浜へと辿り着くことができるでしょう。
イダの浜は島の中でも奥まった位置にあることから、観光スポットでありながらひっそりと静穏なムードが漂っています。
沖縄県内でも屈指の美しく群生したサンゴ礁を見ることができますので、海中の絶景を求めるのであればぜひイダの浜を訪れてみてください。

 

滝の裏側からも楽しめる「サンガラの滝」

サンガラの滝
他の滝とはまた少し毛色の異なる魅力を持っているのが、ヒナイ川のすぐ隣を流れている西田川の上流に位置するサンガラの滝です。
この滝は特徴的な幅広の形状をしており、落差は小さいながらも横に長く伸びているため十分に滝の景観を楽しむことができます。
さらに流れが強くないため、滝の裏側へと回ってそこからの景色を眺めることもできます。
そのため、興味深い体験をすることができるでしょう。

 

大自然が生み出した「鍾乳洞」

鍾乳洞
アクティブに島内探検にチャレンジできるのも西表島特有の魅力です。
冒険感溢れる場所に興味をお持ちなら、マングローブ林の中に位置している鍾乳洞へ訪れてみるのはいかがでしょうか。
秘境感たっぷりの西表島のジャングル内にはいくつもの鍾乳洞が点在しており、最近は観光スポットとしても注目を集め、さまざまな現地ツアーが組まれています。
大中小と3つの鍾乳洞が連なるように並んでいる場所はその中でも特に人気が高く、一番大きな鍾乳洞はおよそ100mに渡って洞窟内を進んでいくことができるでしょう。
眺めるだけでない体感型の絶景として、ぜひオススメしたいスポットの1つです。

 

絶景が見られるセットツアー3選

さまざまなロケーションをご紹介させていただきましたが、旅行の限られた滞在期間の中ですべてのスポットを巡るのは現実的には難しいでしょう。
西表島は面積が広いため、初めて訪れる方は土地勘のなさから移動に苦労し、1日に1スポットしか回れなかったというケースも少なくありません。
個人で気ままに旅行するのも良いものですが、効率よく回りたいのであれば都合に応じてツアーの利用も検討したいところ。
アクティビティなどを楽しみながら絶景スポットを巡れるオススメツアーをご紹介させていただきます。

キャニオニング×バラス島シュノーケリング

キャニオニング

西表島の大自然を全力で楽しみたい人にうってつけのプランです。

海も川も満喫でき、泳いで飛んで全身を使って全力で西表島を堪能できます!

 

バラス島シュノーケリング×由布島観光

バラス島シュノーケリング
アクティブとのんびり、2つの観光スタイルの良いところをとって楽しめるのがこの組み合わせ。
バラス島でのシュノーケリングでサンゴの海を存分に泳ぎ回った後、心地よい疲労感に包まれながら水牛車に揺られて海を渡ります。

由布島の水牛車

由布島には南国フルーツを使ったスイーツなどを提供している飲食店もあるので、ゆったりと体を休めながら波の音に耳を傾ければ最高の気分を味わえるでしょう。

 

SUP/カヌー×スプラッシュキャニオニング

SUP
西表島の大自然に全身で飛び込んでいきたい方に向いているのはこのツアーです。
上でも紹介したSUPを皮切りに、カヌーで川を楽しみ、スプラッシュキャニオニングで川や滝、ジャングルを自分の体で踏破していくというコースはアクティブ感たっぷり!
道中では西表島の貴重な動植物を数多く目にすることもできるでしょう。

 

西表島絶景観光の注意点

楽しい点ばかりをご紹介してきた西表島の絶景観光ですが、同時にいくつかの注意点もご紹介しなければなりません。
西表島の土地の90%以上は未開のジャングル。
島の主役は人間ではなくあくまで自然だということを念頭において、気を付けるべき点をしっかりと頭に入れていきましょう。

 

急な雨に備えよう

南国の西表島は本土に比べて天候が変わりやすく、短時間に大量の雨が降る傾向があります。
スコールのような雨であるためすぐに止むことも多いのですが、島で遊んでいる最中に服などが濡れてしまってもすぐに宿までは戻れないということも少なくありません。
毎日天気予報はしっかりとチェックし、いつ雨が降っても大丈夫なように備えはしておくよう心掛けましょう。

 

むやみに生き物に触らない

虫
蛇、ハチ、サソリなど、原生林が島の大部分を占めている西表島には数々の毒を持った生物も生息しています。
本土では見かけないような生き物が多いため、思わず興味を惹かれて触れてみたくなることもあるかもしれません。
しかし、生物の安全性を見分けるのは知識がなければ難しいもの。
警戒心を強く持ち、わからないものには基本的に触れないよう気を付けておきましょう。

 

日差しに注意

沖縄本島よりもさらに南にある西表島は、本土と比べて非常に日差しが強烈です。
体感温度も紫外線の強さも想像以上のものであり、無防備に素肌を晒していると厳しい日射による日焼けで思わぬ痛手を負ってしまいます。
島へ赴く際は、自分の肌に合う日焼け止めを持参しておくことがオススメです。

 

危険な場所に個人で行かない

そして、最も注意しなければならないのがこの点です。
西表島は未開の地が多く、観光スポットとされている場所の中にも険しいジャングルや水辺を抜けていかなければならないような場所が多く存在します。
土地勘がない人間が迂闊に足を踏み入れれば道に迷って遭難したり、足を踏み外して怪我をしてしまったりといった憂き目に遭ってしまいかねません。
せっかくの楽しい旅行中に思わぬ災難に見舞われてしまわないよう、決して無理はせずに現地の方がガイドしてくれるツアーなどを積極的に利用するようにしましょう。

 

まとめ

以上、西表島の絶景スポットや観光情報をまとめさせていただきました。
西表島は国内でも有数の絶景スポットに恵まれた観光地です。
最近は絶景をその場で見て終わりではなく、写真に収めてSNSに投稿することで2度楽しむこともできるため、西表島の観光地としての人気はさらに高まっています。
大自然を浴びることのできる南海の楽園へ、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。