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西表島に温泉はある!?アクティビティ後の癒しを堪能

2021-01-13 03:17

大自然西表島の温泉

カヌークルージング
西表島は、沖縄県八重山郡竹富町に属し、八重山列島の中で最も大きな面積を保有する島です。
島の90%以上が自然に育った亜熱帯植物のマングローブで占められている西表島には、数々の天然温泉が存在します。
シュノーケルなどのマリンスポーツや、カヌーやトレッキング等の大自然を生かしたアクティビティなど、西表島ならではの遊びに溢れているのです。
キャニオニング
西表島には、西表島の自然を思う存分体感できる観光スポットであるユツンの滝や、沖縄県最大の落差を誇るピナイサーラの滝など、魅力的なスポットがたくさんあります。
今回は、そんな素晴らしい自然豊かな西表島の「温泉」について、ご紹介しましょう。
観光やアクティビティで思う存分楽しんだあとは、温泉に浸かり、疲れた身体を癒してみてはいかがでしょうか。

西表島はどこにある?

西表島の海
西表島は、八重山諸島に位置する島で、沖縄県八重山郡竹富町に属しています。
八重山列島の中でも、最大の面積を保有しており、西表島の面積は約284平方km。
西表島までのアクセス方法は、石垣島まで飛行機で渡り、そこから石垣島と西表島を結ぶフェリーに乗船し、大原港まで高速船で約35分、上原港まで約40分となっています。
大原港と上原港は、約35km離れた場所にありますので、観光地や渡航目的によってこちらの港を利用するかを、考慮しておくことがおすすめです。
西表島は、沖縄県に属している島ですが沖縄本島までの距離は約430kmあり、台湾までが約200kmと、国境までの距離が近い場所に位置しています。
そのため、ラジオを聴いていると中国語も聞こえてくるので、なんだか海外旅行に訪れているような気分も味わえます。

西表島は世界遺産登録地

西表島のマングローブ川
国連教育科学文化機関ユネスコの世界自然遺産候補地として、沖縄本島北部のやんばる地方・奄美大島・徳之島・西表島が選ばれ、世界遺産登録を目指しており、2021年に晴れて世界自然遺産の登録地となりました。
世界遺産登録の評価基準として、自然美や地形・地質、生態系、生物多様性が挙げられますが、西表島は、独特な生物進化の過程をあらわす生態系と、生物多様性保全上重要な地域の2つの世界遺産評価基準に該当するとされております。

西表島初の温泉施設「カンパネルラの湯」

カンパネルラの湯は、2017年11月にオープンしたホテル、ラ・ティーダ西表リゾートに隣接している日本最南端・最西端天然温泉です。
高台に立地しているため、目の前には雄大なロケーションとサンセットを拝むことができ、とても開放感があると評判が高く、他では決して味わうことのできない非日常な時間を過ごすことができる温泉施設だといえます。
それでは、西表島初の温泉施設「カンパネルラの湯」について詳しくご紹介していきましょう。

露天風呂から眺める星空はまるで天然プラネタリウム!

西表島初の温泉施設「カンパネルラの湯」には、内風呂と露天風呂の2種類の浴槽を完備しています。泉質は、低張性単純温泉で、微黄色のお湯が特徴的です。
神経痛や関節炎・冷え症・慢性婦人病・疲労回復などの効果があり、血液の循環もよくしてくれることから、別名を若返りの湯とも呼ばれています。
夜に入浴すると、目の前の満点の星空を拝みながら入浴が楽しめ、12月~6月にかけては天候条件が整えば、南十字星や南星群を観察できるという絶好のロケーションの中での入浴を楽しむことができ、日ごろの疲れも癒せるでしょう。
露天風呂に浸かると、間近に大自然の空気と息吹を体感しながらの入浴が楽しめ、とても開放感があります。
露天風呂の横には、ウッドデッキが完備されており、温泉で火照った身体を涼めることも可能でしょう。
夕暮れ時には間近にサンセットを、夜になると満点の星空を眺めつつゆったりとした時間を過ごせます。

ホテルティンヌカーラのジャグジー

ホテルティンヌカーラは、上原港から車で約10分ほどのところにある全3室のプチリゾートホテルです。
全室アジアンテイストで南国気分を味わうことができるおしゃれな雰囲気が漂い、ハイビスカスが置かれていたり、アロマのいい香りが漂ったりするなど開放的です。
全室に屋外ジャグジーを兼ね備えており、周りに気を使うことなくプライベートな空間で思う存分ジャグジーを堪能することができます。
ホテルのティンヌカーラとは天の川を意味し、夜にジャグジーに入ると満点の星空、天の川を眺めながらゆったりとした贅沢な時間を過ごせます。
ホテルから徒歩10分ほどのところに星の砂浜があり、海をすぐそばで拝めるため、夕方にジャグジーに入ると、沈み行く夕日と海とのコントラストを見ることたでき、とても幻想的です。
ダイビングやシュノーケリングなどマリンスポーツを満喫したあとに、汗を流しながらゆったりとジャグジーを楽しむのもいいですね。
観光やレジャーから戻る時間を考慮して、スタッフの方がジャグジーにお湯を入れておいてくださるなどおもてなしも行き届いていると評判です。

西表島で温泉に入る注意点

さて、西表島で温泉を満喫するためには、どのような点に注意をしなければいけないのかをご紹介していきましょう。

そもそも温泉が少ない

西表島にある温泉施設は、西表島初の温泉施設として人気を集めているカンパネルラの湯のみとなっています。
かつては、西表島ジャングルホテル・パイヌマヤに日本最南端の温泉郷として賑わいをみせていた西表温泉がありましたが、温泉営業に必要な源泉水の確保をすることが困難となり、2012年に惜しまれつつも閉鎖となってしまいました。
営業していたころは、ジャングル風呂や中庭にプールと岩屋サウナ、露天風呂、展望風呂があるなどユニークな温泉施設として賑わいをみせていました。

宿泊しないと難しい

ホテル、ラ・ティーダ西表リゾートに隣接しているカンパネルラの湯は、宿泊客のみが利用可能な施設となっているため、日帰り入浴を楽しむことはできませんので、注意が必要です。
そのため、西表島の満点の星空や大自然の中で温泉を楽しみたいという場合には、ホテル、ラ・ティーダ西表リゾートでの宿泊をし、温泉を満喫してみてください。
温泉施設の入浴可能時間は、7:00〜10:00、15:00〜22:00となっており、入浴可能な時間帯であれば何度でも入浴することが可能です。
ただし、露天風呂については、5月~9月の夏季営業時期には、羽アリが大量発生する影響で、一時営業中止することもありますので、ご注意ください。
入浴料金は、大人1800円・小学生900円、5歳以下は無料となっています。

フェリーの時間に注意

西表島には空港がないため、帰宅の途につくためには、いったんフェリーで石垣島まで渡り、そこから飛行機で帰路につかなければいけません。
西表島にある2つの港・上原港・大原港からは、1日に7~8便のフェリーが運行していますが、うっかりしていて出発時間に遅れてしまった場合は、次の出航時間まで数時間待たないといけなくなってしまうこともあります。
あらかじめ、どの時間帯のフェリーに乗船するのかを考慮しておくことがおすすめです。

まとめ

東洋のガラパゴス・最後の秘境と言われ、イリオモテヤマネコなどの貴重な天然記念物も生息する西表島。
そんな西表島には、落差55メートルという迫力満点の観光スポット・ピナイサーラの滝や、沖縄で一番長い河川・浦内川など、見どころたくさんの観光スポットがたくさんあり、年間を通して大勢の観光客が訪れています。
また、カヌーやシーカヤック、ダイビングなどのマリンスポーツや、西表島ならではの自然を満喫できるトレッキング等、身体を使ったレジャーを楽しむ目的で訪れている人も多い場所です。
西表島を思う存分満喫したあとは、満点の星空を眺めながら温泉に浸かって、観光やレジャーで疲れた体を癒してみてはいかがでしょうか。