現地コラム
COLUMN
西表島一周
目次
西表島を一周
西表島を訪れるなら、西表島を一周してみたいと思いませんか?
今回は、西表島の魅力をご紹介すると共に、西表島を一周する方法をご案内いたします。
実際に一周するにはどんな移動手段があるのか、その代表的なものを取り上げます。
西表島を満喫したい場合は、ぜひ参考にしてください。
西表島とは?
西表島は、沖縄県の八重山諸島にある島です。
八重山諸島の中では最も面積の大きい島で、沖縄県内では沖縄本島についで二番目に大きな面積の島。
地理的には台湾に近く、北緯24度、東経123度に位置します。
西表島の気候は亜熱帯性海洋気候に属しており、年間平均気温は23℃程度で温暖です。
西表島そのものが魅力たっぷり
西表島は、島全体が西表石垣国定公園の一部となっており、面積の90パーセントほどが亜熱帯の原生植物に覆われています。
この手つかずの大自然の中では、イリオモテヤマネコをはじめ15の国指定天然記念物が生息しています。また、大小合わせて40ほどの川があり、その多くの河口にはマングローブの原生林があるのです。
その中でも、仲間川流域は、日本全体のマングローブ面積の25パーセントを占めるといわれており、その雄大さは他のエリアを圧倒しています。
西表島の周囲の海には、400あまりの海洋生物が生息しており、石垣島との間のサンゴ礁帯域は日本最大のもので、ここも西表石垣国定公園の一部です。
このような豊かな自然環境などから、西表島は日本最後の秘境や東洋のガラパゴスとも呼ばれている、とても魅力的な島なのです。
世界遺産登録地の大自然
西表島は、世界的にも貴重な生物が生息していたり、豊富な原生林植物が生育していたりする生物多様性の島として知られています。
このような大自然を有する西表島は、世界遺産登録地として、認定されています。
西表島までの行き方
西表島に行く際は、どのような方法があるのでしょうか?
ここでは、西表島へのアクセスについてご紹介していきます。
石垣島から西表島上原港か大原港へ
西表島へは石垣島から船で渡ります。
そのため、まずは石垣島へ行くことが必要です.
石垣島へは各地から飛行機便がありますので、石垣島へのアクセスはとても便利です。
西表島には、大原港と上原港の2つの港があり、大原港は西表島の東南部に、もう一つの上原港は西表島の北部に位置します。
この2つの港は車で約50分の距離ですが、どちらの港を起点にするかは、西表島での過ごし方や滞在時間などに合わせて選ぶのが効率的です。マリンアクティビティを楽しみたいなら、上原港が便利でしょう。
シュノーケリングのベストポイント、ジャングルクルーズや数々の滝が鑑賞できる浦内川へは、車で移動すれば10分ほどで到着します。
それに対し、大原港は西表島から離島への移動も考えている方にはとても便利です。
竹富島や小浜島へと渡る船が大原港から出ています。
水牛車で移動することで有名な由布島も、大原港の近くにあります。
また、大原港の近くには西表野生動物保護センターがあり、イリオモテヤマネコを見に行くにも
うってつけの場所といえるでしょう。
西表島の移動手段
西表島に到着後は、どんな移動手段があるのか、一周するにはどの移動手段がよいのかなど、気になるのではないでしょうか。
ここでは、西表島での代表的な移動手段をご紹介していきます。
レンタカー
まっさきに思い浮かぶのは、レンタカーではないでしょうか。
西表島でもレンタカーは、観光客にとってポピュラーな移動手段です。レンタカーのよいところは家族やカップルで自由に動き回れるところ。
特に、路線バスなどの交通機関が終了している夜間に出歩きたい、ディナーに出かけたいという計画がある場合は、レンタカーでの移動が必須といえます。
レンタルバイク
レンタカーと同じく自由に動き回れるのがレンタルバイクです。バイクで颯爽とダイナミックに移動すると、西表島の大自然を全身で感じることができます。
自動車免許しか持っていない方も運転できる原付バイクのレンタルもありますので、気軽に楽しみたいという場合には、原付バイクがお勧めでしょう。ただし、西表島ではスコールがあるため、バイクでの移動の際には天候に注意が必要です。急な天候の変化にも慌てないよう、雨具を携行しておくことをお勧めします。
レンタルサイクル
体力に自信がある方は、レンタル自転車での移動がお勧めです。
西表島の大自然を体感しながら自転車で移動していくのは、もっとも西表島を楽しめる移動手段かもしれません。
また、体力に少し不安があるけれど自転車で移動したいと思われる方にお勧めなのが、電動自転車です。大原港近くのレンタカー会社には、電動自転車のレンタルサービスをしているところがありますので、チェックしてみてくださいね。
路線バス
南の豊原エリアから北西部の白浜港までを約2時間で移動できる路線バスがあります。
マングローブ林と海を左右に見ながら、のんびりと路線バスで移動すると、西表島の時間の流れを体感できるかもしれません。 路線バスの運行時間は限られていますので、バスの時刻表に注意してください。
午前中に2本、正午あたりに1本、夕方頃に1本というのが基本的な運航時間です。バスの発着間隔も長いため、バスのみで移動する際には、次のバスの乗車時間を考えた過ごし方を計画しておきましょう。
一周中に訪れたい人気観光スポット
西表島の魅力と島内の移動手段がわかったところで、一周中に絶対に訪れたい人気の観光スポットをご紹介していきます。
星砂の浜
星の形をした砂が見つけられることで有名なのが、星砂の浜です。星砂の浜は、西表島の北部にある人気のビーチです。ここの海は波も穏やかで透明度も高いため、シュノーケリングも楽しめます。
浦内川
浦内川は沖縄県で最大の川です。400種類以上の魚が生息するといわれており、両側のマングローブ林は日本最大といわれています。
水辺には野生生物も訪れ、時間によってさまざまに変化する様は、大自然のダイナミックさを感じることができます。
浦内川では、ジャングルクルーズ、カヌー、トレッキングやルアーフィッシングなど、様々なウォーターアクティビティを楽しむことができるでしょう。
由布島
由布島は、水牛車で渡ることで有名な島です。実は徒歩でも渡ることができますので、往路と復路で移動手段を変えるという楽しみもあります。
島の周囲は約2㎞の小さな島ですが、島全体が亜熱帯植物園となっているのです。由布島には、水牛が水浴びをする「水牛の池」や蝶々園や貝の館など西表島近辺で生息する生き物を観ることができる施設、マンタのオブジェが目印の「マンタの浜」など、観光スポットが非常に豊富です。
西表野生生物保護センター
西表野生生物保護センターは、イリオモテヤマネコをはじめとする島内の希少な野生生物や島の自然について保護・啓蒙する保護活動の拠点として整備された施設です。
大原港から車で15分ほどで到着します。
イリオモテヤマネコを中心に、島内の自然環境や野生動物に関する展示室があります。
トゥドゥマリの浜
浦内川の河口付近に位置するトゥドゥマリの浜は、とてもキメの細かい砂で有名です。
キメの細かい砂は、裸足でも歩きやすく、お子様と海水浴や砂遊びをするのに適しています。
ビーチは弧を描くような形をしており、通称「月が浜」とも呼ばれている浜です。
西表島を一周する際の注意点
たくさんの西表島の魅力をご紹介してきましたが、一周する際に気をつけていただきたい注意点を簡単にまとめておきます。
ヤマネコを守ろう!スピード制限に注意
西表島のみに生息する希少野生動物のイリオモテヤマネコは、国の特別天然記念物です。
2008年時点で生息が確認されたのは約100頭で、減少傾向にあります。
そのため、イリオモテヤマネコをはじめとした野生動物の保護対策を、西表野生生物保護センターなどが行っているのです。
観光客として西表島を訪れる際に注意したいのは、車やバイク移動時のスピード制限です。
野生動物が交通事故にあわないよう、細心の注意を払って運転しましょう。
日帰りの場合は帰りのフェリーの時間に注意
西表島への移動は石垣島からフェリーでの移動となりますが、フェリーの最終時間に注意が必要です。
石垣島に向かうフェリーの最終出発時間は17時頃ですので、港への到着時間を考えて計画を立てておくことが必要不可欠です。
急な雨に備えておこう!
西表島は、亜熱帯性海洋気候のため、スコールがあります。
スコールは、バケツの水をひっくり返したような雨が、短時間の間に大量に降ります。
そのため、雨具の携帯はもちろんですが、スコールが始まったら避難できる場所を事前に確認しておきましょう。
また、濡れても乾きやすい服装であることも重要です。
まとめ
西表島は、世界遺産登録地となっている手つかずの自然豊かな南国の島です。
石垣島からアクセスしやすく、西表島から他の離島へ渡る拠点にもなります。
西表島は、島のいたるところに観光スポットがあるため、魅力満載です。
さまざまな移動手段を駆使して、西表島を一周してみてはいかがでしょうか。
最後までご覧頂きありがとうございました。