現地コラム
COLUMN
西表島の行き方・アクセス
目次
西表島ってどこにあるの?
西表島は沖縄県に属しており、沖縄本島より南西へ約440kmの距離で、北緯24°、東経123°に位置しています。
石垣島、与那国島、波照間島で形成する八重山諸島に所属している島です。
西表島の総面積は約284平方km、周囲が約130kmで沖縄本島に次いで西表島は2番目に大きい面積を持つ島です。
気候は、亜熱帯海洋性気候に分類されており、1年間を通して温暖で、平均気温は23℃です。
亜熱帯とは、熱帯には無い冬がある地域で、月間の平均気温が20度超が4カ月以上ある地域を指します。
また、西表島の人口は約2,000人で、島の周辺部に点在している14の集落に暮らしています。
島の産業は、観光業や農業(さとうきび、米作、パイナップルなど)、牛の牧畜、漁業などが中心です。
今回は、西表島への行き方・アクセスについてご紹介いたします。
八重山諸島とは
八重山諸島は、先島諸島(さきしましょとう)に属しています。沖縄本島から南西の方向へ約440km の距離に位置しています。また、先島諸島には宮古島、伊良部島、池間島、などからなる宮古列島があります。
それと石垣島、西表島、武富島などからなる八重山諸島(やえやましょとう)、または、八重山列島(やえやまれっとう)で構成されているのです。
世界遺産登録地
平成15年、国の「世界自然遺産候補地に関する検討会」が琉球諸島を世界遺産候補地に選定しました。
島々が成り立った地史が大陸との分離結合を繰り返しながら生成されており、それによって多様で固有性の高い生態系が作られています。
ヤンバルクイナやイリオモテヤマネコなど、絶滅危惧種の重要な生息地であることも評価されているのです。
さらに平成25年の「奄美・琉球世界自然遺産候補地科学委員会」は、次の4地域を推薦候補地として選定しました。
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島の4地域です。
さらに2021年に世界自然遺産として正式に登録されることが決定しました。
西表島やそのほかの島は、亜熱帯の気候で土地の約90%が原生林に覆われています。
イリオモテヤマネコやセマルハコガメ、カンムリワシ、など15の国指定天然記念物が生息しており、学術的にも非常に貴重な地域です。
また、西表島には約40の川が流れており、それぞれの河口付近にマングローブが自生しています。
この様な自然を保っていることから、西表島は国立公園にも指定されています。
島を取り囲む海には、400種を超えるサンゴと多種多様な海洋生物が生息している地域でもあります。
日本最大の広大なサンゴ礁域が石垣島と西表島のあいだに石西礁湖(せきせいしょうこ)として存在している、自然豊かな島なのです。
西表島への行き方
西表島は、沖縄県内で2番目に大きな島(1番は沖縄本島)ですが、空港はありません。
県外から西表島へ行くには、石垣島を一度経由するのが便利です。
石垣島へのアクセスは、下記になります。
まず、国内からだと那覇空港経由の経路があります。
次に、直行便で石垣島へ行く方法があります。
乗り継ぎや待ち時間を考えると、利用者にとっては直行便が断然便利です。
西表島へスムーズに行くためには、直行便がおすすめです。
西表島へはフェリーでしか行けない?
石垣島から西表島への経路はフェリーに乗る方法しかありません。
フェリーに乗る場合には、2つの方法があります。
1つ目は、ご自身でフェリーの乗船券を購入するという方法です。
フェリーの乗船券の購入は、石垣港離島ターミナルで購入することができます。
2つ目は、ツアー主催会社がフェリーを手配する方法です。
いずれにしても、石垣港離島ターミナルから、フェリーに乗船して西表島へ渡ります。
石垣港離島ターミナルは石垣市街地と近く、お土産屋・駐車場・食事処などが充実しており、八重山諸島の玄関口の港です。
また、西表島には、南側に大原港、北側に上原港という2つの港があります。
観光したい場所やアクティビティに合わせて、到着する港を選択すると良いでしょう。
船乗り場は込み合いますので、乗り遅れない様に気を付けましょう。
まずは飛行機で石垣島へ
西表島には空港がないので、石垣島まで飛行機で行き、そこからフェリーで島へ渡る必要があります。
出発が羽田空港を例とした経路と各所要時間は以下です。
羽田空港〜石垣空港:飛行機(3時間半)
石垣空港〜石垣港:バス(30分)
石垣空港〜大原港:フェリー(45分)
効率良く観光地やアクティビティの体験ができるよう、各空港からの所要時間を確認したうえでスケジュールを組むと良いでしょう。
西表島の2つの港
西表島へ石垣島から行くには、上原港と大原港があります。
ツアーに参加される方は、上原港を選ぶ方が多いようです。
西表島旅行の日程によって、どちらの港へ行くかを選ぶことになります。
どちらの港でもフェリーで約50分なので、日帰りでもOKです。
また、八重山諸島最大の島は周囲が約130kmなので、レンタカーでの観光がベストです。
レンタカーは大原港、上原港、のどちらにもあります。
レンタカーは、繁忙期の直前では予約が取れないので、1週間以上前に計画することをおすすめします。
上原港(うえはらこう)
ツアーなどに参加される場合は、上原港がおすすめです。
2つの港にはそれぞれの特徴があるので、事前にどちらの港へ行くかを確認してから西表島旅行の計画を立てましょう。
また、西表島は日帰りでも行けるので、前日に思い立って石垣島から西表島へ行くことも可能です。
チケット・予約なしでも、石垣島港離島ターミナルにて、その場で購入できます。
大原港(おおはらこう)
リゾート地で静かにのんびりと過ごしたいという人には、大原港がおすすめです。
上原港と比較するとツアーなどのアクティビティが盛んではありません。
港の近くは住宅地であり、地元の人々が多く住んでいます。
また、いくつかの観光スポットも存在しています。
のんびりと離島でのリゾートライフを楽しみたい方は、大原港の周辺の散歩がおすすめです。
西表島へ行く際の注意点
台風の時期や12月は海が荒れることが多いので、上原港のフェリーも欠航しやすいです。
ここでは、西表島へ行く際の注意点をご紹介しましょう。
急な雨に備えよう
西表島では、急な雨が降ることもあります。
春先や秋口などは気温が下がるため、寒さに備えることも大切です。
ウィンドブレーカーやレインコートなど、上に着るものが役に立ちます。
西表島は亜熱帯とはいえ、雨が降ると肌寒く感じるので注意しましょう。
フェリーの時間に注意
八重山観光フェリーの時刻表に記されている注意書きに注目してみましょう。
「期間内でも時刻及び便数を変更することがございます。」
「潮の満ち干や天候などで時間を変更することがございます。」
このようになっているため、フェリーの時間には注意する必要があります。
フェリー欠航時の案も考えておこう
フェリーの運航は、天候により左右されます。
台風の季節や12月ごろは、強風によるフェリーの欠航が発生する可能性があります。
この場合、計画していたプランが実行できないでしょう。
万が一に備えて他のプランも考えておくと、スムーズな旅行になるのです。
まとめ
この記事では、西表島への行き方やアクセスについて、ご紹介させていただきました。
亜熱帯の西表島には、魅力的な観光スポットが多く存在します。
誰もが知る名所や隠れた人気スポット等様々ですが、今回ご紹介した西表島へのアクセスを十分に把握して島を訪れると、より楽しむことができるでしょう。
西表島は熱帯・亜熱帯の原生林で90%以上が覆われているため、自然が詰まっています。
イリオモテヤマネコをはじめとする生物たちや、無数の河川にはダイナミックな滝が雄大な風景を造りだしています。
また、大自然の地で、トレッキングやカヌーなどを体験することも良いかもしれません。
西表島でしか体験できないことを、ぜひ満喫してください。