現地コラム

COLUMN

西表島のインスタ映えスポット

2020-03-07 02:08

近年は空前のSNSブームですね。

多くの人々が連絡手段として利用しているLINEもその一つですし、FacebookやTwitterを利用されている方も多いのではないかと思います。

そんな中でも特に旅行との関連が深いのがInstagram。

スマートフォンを一人一台持つ時代となり、誰もがいつでも気軽に写真を撮れるようになったことで、写真の投稿をベースとするSNSが多くの人々に利用されています。
“インスタ映え”という言葉が流行語大賞を取るほどに、美しいものや画になるものを写真に収めてSNSに投稿することが価値を持つ時代となりました。
そんな世の中ですので、観光地にもインスタ映えスポットがあった方が嬉しいという方が多いことでしょう。

そこで今回は、西表島に数多く存在するインスタ映えスポットについてご紹介させていただきたいと思います!

 

フォトジェニック!西表島はすべてが画になる理由とは?

 

さて、西表島があるのは沖縄本島よりもさらに南西へ400km以上の地点です。

本土と比べると遥か南方の土地ですので、気候も異なる亜熱帯気候です。

そんな西表島は常夏と言っていいほどの暖かさで、海、川、滝と遊べる水辺が盛りだくさん!

さらには島の面積の9割以上が未開拓の大ジャングルに覆われていて、エキサイティングなインスタ映えスポットの数々が島中に点在しています。

そんなフォトジェニックな西表島のインスタ映えスポットをいくつかピックアップ致しましたので、順番に見ていきましょう。

 

西表島のインスタ映えスポット

①浦内川

 

浦内川

 

まずご紹介するのは浦内川。

ここは沖縄県で最も長い川として知られており、上流と河口に広がる下流とでは淡水、汽水、海水と水中の塩分が異なるため、塩分に応じてそれぞれ異なるマングローブ林が群生しています。

マングローブといえば沖縄を代表する樹木。

水中から入り組んだ根が力強く伸びている様はとても力強く、南国に来たことが一目で伝わるような写真が撮れると高い人気を博しています。

現地ツアーなどでは海に面した河口から川に入り、川上へと向かってクルージングしていくコースが基本であるため、水域によってマングローブの種類が移り変わる光景を観察することができます。

 

カヌークルージング

 

浦内川の魅力はそれだけに留まりません。
この川はいくつもの雰囲気ある滝と連なっており、日本の滝100選に選ばれているマリユドゥの滝や、全長200mを誇る神の座という異名をもつカンピレーの滝を臨み見ることができるのです。
そんな浦内川を回るための手段として人気なのが、カヌークルージングと浦内川マングローブ遊覧船クルーズ。
カヌークルージングは人気の高いアクティビティで、遊覧船とは異なり自分で操縦することができ、小回りが利くため、自分の思うままに川面をエンジョイすることができます。
カヌーと聞くと難しそうに思えるかもしれませんが、アクティビティで用いられるカヌーは、競技用のものとは異なり、非常に安定性が高いものです。

年配の方や女性の方でも問題なく漕ぐことができますし、ライフジャケットを着用するので泳ぎに自信のない方でも安心して参加できます。

また、カヌーの大きな長所は二人乗りも可能だという点。

小さなお子様連れの方でも一緒に乗ることができますし、ご友人同士やカップルで楽しむのも良いものですよ。

 

遊覧船

 

一方、遊覧船はカヌーのように自分で漕ぐわけではありませんので、体力に自信のない方やご年配の方、写真撮影に集中したい方などはこちらの方が落ち着いて川を楽しめるかもしれません。

ゆったりと川を遡上していく船から西表島の大自然を撮影すると、実によくインスタ映えする写真が撮れると評判です。
また自力で漕いでいくカヌーなどのアクティビティより早く移動ができますので、短時間で様々な観光スポットを巡りたいという効率重視のプランを組まれているのであればこちらがオススメですよ。

 

②星の砂ビーチ

 

星の砂ビーチ

 

次にご紹介させていただくのは西表島随一と言っても過言ではない人気スポット、星の砂ビーチです。

このビーチは島北部の玄関口である上原港から車で約5分と、非常に訪れやすい立地にあり、通年多くの観光客が訪れる場所となっています。
星の砂ビーチという名前の由来は浜辺の砂が星の形をしていることから。

よく沖縄土産として瓶詰めで売られている星の砂と同じものが、浜辺の砂の中に混在しているのです。

手のひらで砂をすくえば簡単に星の砂を見つけることができますので、まずこれを写真に撮ってみるのも良いでしょう。

 

星の砂

 

もちろん、この浜辺の魅力は星の砂だけではありません。
大きな魅力として挙げられるのは、この浜辺が西表島でも屈指のマリンアクティビティスポットだという点。
ここの海は沖の方に巨大な岩があるのが特徴で、この岩が波消しの役割を担っていることから、風の強い日であっても星の砂ビーチに面した海は非常に穏やかです。

さらに、海底にはたくさんの色鮮やかなサンゴ礁が広がっており、そのサンゴを住処とするたくさんの魚たちが集っています。

その数は100種類以上にも及ぶと言われており、島内の他のポイントの海と比べてもこの種類は圧倒的。

穏やかな海と豊富なサンゴ礁が相まって、魚たちにとって住みやすい環境が生まれており、海中の光景はまさに奇跡的な美しさと言うことができるでしょう。

地形そのものも遠浅なビーチとなっており、急激に深くなることがないため、お子さま連れのファミリー層や泳ぎが苦手な方にとっても安全な場所といえます。
これらの特徴のため、生き物の観察にも適しており、ここではシュノーケリングやダイビングなどの現地ツアーが頻繁に開催されています。

用具のレンタルやインストラクターによる指導なども行われているため、初心者の方でも安心してチャレンジしていただくことが可能です。

 

星の砂ビーチ

 

青い海と白い砂浜の元でのアクティビティ体験はもちろんインスタ映え抜群!
近くに昼食を食べたりお茶をしたりすることができるレストハウス『星の砂』がある点も嬉しく、ちょっとした息抜きにも最適です。
シュノーケリングなどのマリンアクティビティを楽しむのも良し、遠浅なビーチで海水浴をしても良しの万能ビーチで西表島旅情を満喫しましょう。

 

③奇跡の島「バラス島」

 

バラス島

 

西表島旅行における屈指のインスタ映えスポットとして外せないのがバラス島。
バラス島は上原港から船で約10分の場所に位置する無人島であり、地図に記載されていない島です。

というのも、島の規模が小さいことから、この島は満潮の時間になると全体が海に水没して隠れてしまうからです。

そのため限られた時間にしか訪れることができず、来訪手段は基本的にツアーに参加し、時間帯や潮を熟知した現地の方に連れてきてもらうしかありません。

島と言ってもバラス島は非常に狭く、徒歩でぐるりと一周してもほんの2分ほど。

何故そんな場所にわざわざ訪れるのかと言えば、この島そのものが白く美しく染まった絶景スポットだからです。

 

シュノーケリング

 

バラスという言葉はサンゴの破片を指しており、この島は付近の海底にあるサンゴ礁が砕けた破片が長い歳月をかけて積み重なることで形成された島。

サンゴという生き物は砕けると骨の石灰質だけが残って白く染まる性質があり、そういった地質のため、植物が生えることもなく、島の全体が真っ白になっているというわけです。

島に草一本生えていないというのは大きな利点であり、一切遮るもののない場所から西表島の海を360°パノラマビューで堪能することができます。
その美しい光景は大人気で、ウェディング用の写真撮影地であったりミュージシャンやアイドルのPV撮影でもたびたび採用されたりするほど。

沖縄で最も有名なビール会社であるオリオンビールのCMにも起用された場所であり、西表島どころか県全体を代表した絶景スポットだと言えるでしょう。

もちろんインスタ映えもバッチリで、最近はインスタ映えを目的として訪れる方も多くなっているようです。

 

クーラの滝

 

また、この島を訪れるツアーはシュノーケリングやダイビングとセットになっているものが多く、サンゴ礁が豊富なことから海中もまさに絶景。
バラス島の海は透明度が高いため、海中で遠くまでを見渡すことができ、運が良ければクリアな視界の中にウミガメの姿を見つけることもできてしまうでしょう。
西表島随一のインスタス映えポットで、最高の一枚を目指してみるのはいかがでしょうか。

 

④スプラッシュキャニオニング

 

キャニオニング

 

続いてご紹介するのは自然を使った遊びキャニオニング。

キャニオニングの発祥地は、フランスといわれています。

一般にはあまり知られていませんが、アメリカではキャニオニアリングと呼ばれ親しまれているスポーツなのです。

 

キャニオニング

 

キャニオニングの魅力は、美しい景観を楽しみながら自然との一体感を感じられるところにあります。

まずは出発地点までのトレッキング、登山から始まります。

渓谷を下るときは滝をウォータースライダーとして楽しんだり、ジャンプをして滝つぼに飛び込んだりといった、アクティビティ要素が高いことも魅力のひとつです。

また、渓谷を下るといってもカヌーなどの道具を使う事はほとんどなく、体ひとつで自然を満喫することが可能です。

インスタ映えは間違いないでしょう!

⑤ピナイサーラの滝

 

ピナイサーラの滝

 

さて、最後にご紹介するインスタ映えスポットはピナイサーラの滝です。
ピナイサーラの滝は沖縄県内でも最大の、約55mという落差を誇る巨大滝!

55mという高さは、マンションで例えるとおよそ18階相当の高さですので、それを想像すれば、目も眩むような高所からの名瀑(めいばく)を少しだけイメージしていただきやすいかもしれません。

ピナイサーラとは現地の言葉で「ピナイ」が「ヒゲ」、「サーラ」が「のようなもの」という意味です。

高所から落ちる水は、まるで白く筋を描いたような見た目になるため、それを現地の人々は長く伸びた老人のヒゲにたとえて名前としたわけですね。

まじまじと眺めていると、滝の姿がヒゲを垂らしたおじいさんの顔のように見えてくるかもしれません。

 

カヌークルージング

 

さて、この巨大な滝の滝壺へは陸路で向かうことができないため、基本的にはカヌーやSUPに乗ってアクティビティとして向かうことになります。
浦内川の項目で触れたように、カヌーやSUPを楽しむ際はライフジャケット着用が基本なため、どなたでも安心して参加が可能です。

巨大な滝壺に向かってジャングルの中を漕ぎ進めて行く光景は、まるでアドベンチャー映画のよう。
大自然を体感しながら、大興奮のアクティビティ体験でたっぷりと非日常を味わうことができるでしょう。
滝へと到着すると、すぐ間近で勢いある落水を感じることができます。
迫力に満ちた景色とマイナスイオンたっぷりの空気は、アクティビティの疲れを癒してくれることでしょう。

 

ピナイサーラの滝上からの景色

 

また、滝上に向かう場合はトレッキングをしながら向かうこととなります。
約40分の道のりになりますが、トレッキングで気持ち良い汗をかいて到達した滝上からの景色は絶景です。

もちろん滝の上も下も撮影スポットとしては最高のロケーション!

一味違うインスタ映え写真が撮れること間違いなしです。
絶対にまた来たいと思ってしまう魅力満点のピナイサーラの滝へ、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

映えるツアー

上でご紹介させていただいたスポットを踏まえて、ここからは”映えるツアー”をご紹介させていただきます。
西表島は地形が入り組んでおり、交通手段も限られているため、効率よく観光を楽しむためには各種ツアーは要チェックですよ。

 

①バラス島ツアー

 

バラス島

 

バラス島こそ西表島最大のインスタ映えスポットといってもいいでしょう。
青く澄み渡る空の下に広がるサンゴでできた真っ白なビーチ、それを囲むエメラルドグリーンの海のコントラストは抜群で、思わずため息が漏れてしまうほどの美しさ。
上ではアクティビティと兼ねたツアーが人気とご紹介しましたが、もちろん上陸するだけのプランもございます。

アクティビティで海に浸かるとどうしても化粧が崩れてしまうということもあって、上陸のみのプランは女性のお客様を中心に人気を博していますよ。

もちろんアクティビティと兼ねたツアーも大人気で、資格を求められず初心者でも気軽に楽しめるシュノーケリングは特に大人気です。
彩り豊かなサンゴ礁とカラフルな魚たちが織り成す海中の光景は、まるでおとぎ話の世界。
水中カメラによる無料撮影もあるので、もしバラス島の海に潜る際はぜひ水中撮影も楽しんでみてくださいね。

 

②ジャングルクルージング

カヌークルージング

 

続いてご紹介するのは西表島ジャングルクルージングです。
西表島といえばやはりジャングル!

ユネスコへ世界自然遺産の候補地として推薦されているほどの大自然は西表島そのものの象徴であり、日本とは思えないほどの未開拓な大自然に衝撃を受けること間違いなしです。

見知らぬ木々、聞き覚えのない鳥たちの鳴き声、見たことのない動物たちの姿とさんさんと降り注ぐ南国の太陽を、ぜひ川面に揺られながらたっぷりと感じましょう。

水辺の遊びであるため、時期によっては寒いのではないかとご心配される方もいらっしゃると思いますが、心配はありません。

西表島は亜熱帯気候なため年間を通して非常に温暖です。

夏場が暑いのはもちろんのこと、冬場であっても最高気温が20℃を超える日が多数あるほど。

安定して暖かい空気が島を覆っているため、基本的に本土の冬のような寒さを警戒する必要はありませんよ。
映画さながらの大自然の中で、思う存分インスタ映えを目指しましょう!

 

③ピナイサーラカヌー&トレッキングツアー

ピナイサーラの滝

 

最後にご紹介するのは、ピナイサーラカヌー&トレッキングツアーです。

沖縄県最大の落差ピナイサーラの滝は、インスタ映えを目指すのであればやはり外せません!
西表島には神と関わる逸話を持った滝がいくつかあり、この滝もその一つ。

現地語で「ヒゲのような滝」の異名を持つこの滝は、白いヒゲをたくわえた水の神が座しているという伝承を持つ聖地でもあります。

人の手がほとんど入っていない土地ならではの霊験あらたかなムードを感じつつ、南の島ならではの豪快な爽快感を味わえる。

そんな二面性を持ったピナイサーラの滝は、西表島観光において必ず訪れるべきスポットだと言えるでしょう。
ツアーは滝壺と滝上の両方のロケーションを楽しめる点が大きな魅力です。

滝上からは鳩間島や東シナ海を一望することができ、その絶景は西表島No.1といっても過言ではありません。
唯一注意点として、夏場のトレッキングは暑さと相まってそれなりに体力を消耗することです。

ご自身の体力とご相談の上、無理だけはしないようにしてくださいね。

 

さいごに

今や流行の発信地となっているSNS。

そんな時流に最適の観光スポットとして、西表島をご紹介させていただきました。

元より国内でも有数のリゾート地ですので、目に映るもの全てがインスタ映えスポットと言ってしまっても過言ではありません。
ツアーに参加すれば基本的に無料での写真撮影サービスが付いていますので、撮影を気にせず遊びに集中することもできますよ。

ご紹介しきれなかった映えるロケーションが他にも数え切れないほどある島ですので、ぜひ西表島へ遊びに行ってみてくださいね!