現地コラム
COLUMN
シュノーケリングの注意点!
みなさんこんにちは。
西表島といえば白く輝くビーチと、透明度の高いエメラルドグリーンの海がとても美しいですよね。
せっかく西表島に行くのであればマリンアクティビティは欠かせません。
近年注目を集めているSUPや昔から定番とされるダイビング、カヌー体験もいいですね。
その中でも今回はシュノーケリングについて一緒に見ていきましょう。
さて、西表島の海には国内最大級のサンゴ礁が広がっています。
そのため海の透明度も高く、多くの海洋生物が生息しているのでシュノーケリングにはもってこいなのです。
本記事では、そのシュノーケリングに関する注意点についてご紹介いたします。
目次
シュノーケリングにて注意する10か条!
シュノーケリングは浅瀬で楽しめることから、お子様がいるご家族にも人気のアクティビティです。
海の中を自在に泳いで様々な生き物と戯れることができるので、多くの方に支持されています。
色とりどりの魚たちの観察はもちろん、一面に広がる美しいサンゴ礁を観察できるところも、魅力的ですね。
しかし、そんな魅力いっぱいなシュノーケリングも一歩間違えると事故につながる危険性があります。
常に危険と隣り合わせということを意識して、安全に楽しみましょう。
そこで、せっかくの楽しい時間を台無しにしないために、注意する事項を10か条ご紹介いたします。
①体調が悪いときには行わないこと
1か条は『体調が悪いときには行わないこと』です。
こちらは当然とも言えるかもしれませんが、アクティビティを楽しむ第一前提として健康的であることが必要です。
旅行中は寝不足になりやすく、お酒を飲みすぎてしまうことも少なくありません。
ちょっとくらい大丈夫という油断が、楽しい時間を奪ってしまう可能性もあるのです。
また、体調が悪い状態でアクティビティに参加しても、十分に楽しむことはできないでしょう。
なにより体調を悪化させることも考えられます。
万が一にもトラブルに遭遇した場合には、とっさの判断や対応を強いられます。
その際、正しい判断ができないと、とても危険なのは容易に想像できますよね。
そのため、風邪などの体調不良はもちろん、睡眠不足や飲酒をしている時は避けるようにしましょう。
②ひとりでは泳がないこと
2か条は『ひとりでは泳がないこと』です。
シュノーケリングやダイビングなど、マリンアクティビティを行う際には、まれに予期せぬトラブルに遭遇することがあります。
その時にひとりで泳いでいると救助要請ができないことが多いので、複数人でアクティビティを楽しむことをおすすめします。
初めての方だけでなく、慣れた方も出来る限りひとりで行うことは避けた方が良いでしょう。
初めてシュノーケリングされる方は、使用する道具・器材の使い方などの基礎知識をつけておくことも大切です。
基礎知識があることで、万が一危険に遭遇した時に落ち着いて対応することができるようになるでしょう。
③浅瀬でシュノーケルすること
3か条は『浅瀬でシュノーケルすること』です。
シュノーケリングに慣れてくると、入り組んだスポットや深いところなど、どんどん難易度を上げたくなる気持ちが込み上げてきます。
ただし、シュノーケリングの際には必ず足の届く範囲で行なうようにしましょう。
何かトラブルが起きた時に足がつく範囲であれば、多少の動揺があっても心を落ち着かせることができます。
できるだけ、平静を保てる環境でのアクティビティは鉄則です。
万が一、水難事故になってからは遅いので心にとどめておきましょう。
④ウエットスーツを着ると楽
4か条は『ウェットスーツを着ると楽』です。
こちらは鉄則というよりおすすめになります。
初めての方や泳ぎに自信のない方、寒いシーズンであればウェットスーツを着用した方が良いでしょう。
保温機能とともに高い浮力がつくので自在に泳ぎやすくなり、溺れる心配も軽減されます。
シュノーケリングのメリットとして、簡単、手軽にできるというポイントがあり、その手軽さから肌を露出してアクティビティに参加される方が多いのですが、実はこれはとても危険なのです。
なぜなら、サンゴのリーフがあるポイントや岩場、危険生物と接触した際にケガをしやすくなるからです。
また、夏場であればとても強い日差しが肌をさします。
接触による危険を回避することと、強い日差しと紫外線のダメージから体を守ることにも繋がります。
冬場の肌寒い日でもウェットスーツを着用すれば十分海に入ることができるので、臨機応変に着脱することが良いでしょう。
⑤むやみに生物を触らないこと
5か条は『むやみに生物を触らないこと』です。
これは4か条でも少しお話ししました。
西表島をはじめ、日本の海ではさまざまなアクティビティが行われています。
もちろん自然の中でのアクティビティなので、危険な生き物にも遭遇することがあります。
当然その中に猛毒を持つ生き物も存在しているのです。
興味本位で生き物に触って怪我をしてしまった、なんてことは絶対に避けたいですね。
さらに、被害を受けるのは安易に触ってしまった我々人間だけではありません。
触られる側の生き物からすると、人間の体温で触られることは火傷をさせられるようなことと同じと言われています。
想像してみると、生き物にかなり大きい負担がかかってしまうことがわかりますね。
それだけでなく、単純に触られること自体がストレスになるので弱ってしまうのです。
これらの理由から、むやみに海の生き物たちに触れないことがアクティビティを楽しむマナー・ルールです。
⑥落ち着いて水抜きをすること
6か条は『落ち着いて水抜きをすること』です。
水抜きに限らず、いつも心を落ち着かせて慌てないことを心がけましょう。
急にシュノーケルの筒の中に水が入ってしまうことがあります。
もちろんそのまま呼吸をすると、筒を辿り海水を飲み込んでしまいますよね。
それを防ぐのが水抜きです。
水抜きはシュノーケリングを行うにあたって必ず身につけなければならない項目です。
十分に練習してからアクティビティを楽しみましょう。
水抜きのやり方はとても簡単です。
どなたでも行うことができますので、難しく捉える必要はありません。
簡単ですが、以下に水抜きの手順を紹介します。
①シュノーケルの筒に水が入る。
②海面まで浮上する。
③シュノーケルの筒を海面から出した状態で、息を吐き、筒の中の水を外に出す。
初めての方は慣れないかもしれませんが、しっかりと練習しておきましょう。
不安な方はツアーに参加するとインストラクターが丁寧に指導してくれますので、おすすめですよ。
⑦こまめに耳抜きをすること
7か条は『こまめに耳抜きをすること』です。
飛行機や新幹線に乗った時に耳がキーンとなることがありますよね。
それは外気の気圧と体内の気圧の高低差により引き起こされます。
耳抜きの対応として「鼻をつまむ」「唾(つば)をのむ」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ご存じの方もいるかもしれませんが、海の中は深度によってかなり圧力が異なります。
そのため、潜る深度に合わせて、その都度耳抜きをして調整することが必要です。
耳が痛い状態を放置すると、鼓膜の破裂や中耳炎などを引き起こす可能性さえあります。
シュノーケリングは比較的浅瀬を潜るので、耳が痛くなることはあまりありませんが、少しでも耳に違和感が出た場合には必ず耳抜きをするようにしましょう。
水抜き同様、ツアーに参加される場合はインストラクターが丁寧に指導してくれます。
⑧ゆっくりと呼吸をすること
8か条は『ゆっくりと呼吸をすること』です。
正しい呼吸をすることはシュノーケリングで泳ぐ時にとても大切な要素です。
当然シュノーケルをつけていますので、鼻からの呼吸はできません。
鼻呼吸ができてもマスクが曇ったり、ゴーグルの間に隙間が出来てしまい海水が入ってくるおそれがあるので注意しましょう。
基本は「口から吸って口から吐く」という口呼吸を続けるのがいいですね。
呼吸が浅いとだんだん息苦しくなってしまいますので、深呼吸のようなゆっくり深い呼吸を心がけるようにしてください。
慣れないうちはしっかり息を吐き切ることを意識するといいですよ。
初めての方や普段から泳ぎ慣れていない方にとってはなかなか難しいかもしれませんが、練習すればできるようになるのでしっかりマスターしましょう。
勢いよく息を吸うと、はずみで海水を飲み込んでしまう場合や、鼻から水を吸ってパニックになり慌ててしまい事故につながる危険性があります。
強く息を吸わず、落ち着いてゆっくり呼吸するということが大切です。
⑨マスククリアを事前に覚えておくこと
9か条は『マスククリアを事前に覚えておくこと』です。
マスククリアとは、水の中でもマスクの中に溜まった水を押し出す方法のことです。
こちらもシュノーケリングには必須となります。
シュノーケルの筒と同様に、使用しているマスクにも海水が入ってくることがあります。
マスクの水抜きは、その都度海面に顔を出して付け直せば元通りになりますが、毎回付け直すのは面倒ですよね。
そこで、マスククリアをうまく活用し、手間なく海中で水抜きをしましょう。
簡単に海中でできるマスククリアの手順をご紹介します。
①海中でフレームを正面から軽く抑える。
②ゆっくりと鼻から息を吐きながら、マスクの下から水抜きをする。
これで簡単にマスクの水抜きができます。
こちらもツアーに参加される場合は、インストラクターが丁寧に指導してくれますのでご安心ください。
⑩とにかく慌てないこと
10か条は『とにかく慌てないこと』です。
これは今回紹介してきたものすべてに言えますが、とにかく落ち着いて行動することです。
いつもと違う環境なので、慌ててしまうとより一層不安を募らせてしまいます。
一度パニックになり平静を保てなくなると、正確な判断ができなくなります。
基本的な動作はどなたでも簡単に覚えられますので、安心して一つ一つ丁寧に行いましょう。
慌てないとは「落ち着いて行動できる」ということです。
なので、落ち着いて行動できるようポイントを押さえておく必要があります。
簡単ですが、落ち着いて行動できる方法をご紹介しますので、しっかり確認しておきましょう。
①ピンチについて想定済みである
②事前に知識を学び余裕を持つ
③客観的な視点を持っている
④自分が落ち着くための方法を持っている
気のゆるみや判断ミスが重大な事故に繋がる危険性があります。
慌てずに落ち着いて行動することで、安全にアクティビティを楽しむことができます。
シュノーケリングの注意点を予め確認して、有意義な時間を過ごしてくださいね。
さいごに
シュノーケリングの注意点について10個ご紹介いたしました。
いかがだったでしょうか。
アクティビティを楽しむにあたって、シュノーケリングの基本を学ぶこと、無理して危ないフィールドに行かないこと、とにかく慌てないこと、これらは必ず抑えておくべきポイントということが伝わったのでないでしょうか。
特に呼吸方法やマスククリアはシュノーケリングを楽しむために必要なスキルになりますので、できるまで練習しましょう。
安全にアクティビティを楽しむためには一人で泳がないこと、さらに体調管理も十分気を付けたいところです。
念入りに準備して常に注意を払いながら、楽しい西表島シュノーケリングライフを堪能してくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。