現地コラム
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西表島の一人旅
目次
西表島の一人旅
一人○○という言葉をご存知でしょうか。
テレビのバラエティであったりインターネットなどでたまに取り上げられる話題で、一人であることに耐えながらどこまで娯楽を楽しめるかということを問うものです。
○○の部分に入るのは例えばカラオケ、焼肉、映画、遊園地などが挙げられます。
そのような話題が各所で盛んに取り上げられるほど、昔と比べて今は一人で何かの娯楽を楽しむという観念が広く一般化しつつあります。
その代表例として、昔は大勢で行く場所の代表格であったカラオケにも一人カラオケ、略してヒトカラという概念が定着しています。
焼肉にも一人焼肉専門のチェーン店が展開されているほど。
また、団体娯楽というイメージが強かったキャンプでもソロキャンプブームが到来しています。
では、旅行はどうでしょうか。
旅行は、家族や友人とワイワイ楽しむものだという考えをお持ちの方も多いでしょう。
ですが、実は旅行も同じく、一人旅の需要がぐんぐんと伸びつつあります。
昔は一人旅というものに暗いイメージを持たれがちで、恋人に振られたり何か大きなミスをして自信を失ったことをきっかけとした傷心旅行などが主流でした。
ですが今はそんな風潮も変わり、行動しやすかったり何かと融通が利きやすいというポジティブな理由で一人旅を選ぶ方が増えています。
この記事では西表島における一人旅についてご紹介していきたいと思います!
西表島は一人旅できる?
さて、西表島で一人旅はできるのでしょうか。
結論から言えば全く問題ありません!
西表島は観光スポットが多数点在している島ですが、島内のジャングルを巡る際はそれなりに体力を使うことも。
そんな時に自分の疲労や体調と相談しながら旅行プランを調整できるため、一人旅には大いに適している島だと言えます。
西表島内で行われるツアーには単身で参加される方も多く、現地のガイドさんは陽気かつ気遣いのできる方が多いため、一人での参加でも不自由や孤独感を覚えることはないでしょう。
そこで出会った仲間とずっと付き合いがある、なんてことも多々あります。
良い出会いや思い出を得るチャンスは、案外一人旅の方が多いのかもしれません。
一人旅の魅力は?
一人旅における何よりの魅力はその自由度の高さ!
友人や恋人と行く旅行は楽しいものですが、数日に渡って寝食を共にすると気疲れしてしまうというケースも少なくありません。
例えば、どのスポットを巡りたい、どんなグルメを食べたいといった点で意見が割れてしまうことはありがち。
さらには、朝の身支度にかける時間の差、夜眠るときに照明を消すか否か、飲食時のマナー、スケジュールに対する感覚の違いなど、何かと価値観の違いが表面化しやすいのが旅行です。
せっかくの旅行なのに人間関係に気疲れしてしまうのは嫌だと思う方には、ぜひ一人旅をオススメしたいところ。
特にせっかくの西表島の大自然に触れるのであれば、めんどくさい人間関係やストレスから解放されて自由に過ごしてみるのも良いのではないでしょうか。
もちろん気兼ねなく仲間とアクティビティを楽しむのも良いのですが、一人でぼーっと西表島の夕焼けや星空を見たりする時間も心が落ち着き、とても感慨深いものがあります。
一人旅のおすすめスポット
では、西表島における一人旅のおすすめスポットを順に見ていきましょう。
多くのスポットがある島ですが、今回は3つのスポットをピックアップさせていただきました!
①世界遺産SUP/カヌー
自然に溢れた西表島にはたくさんの観光名所として点在しています。
世界遺産でのSUP/カヌーでクルージングをすると日頃の疲れが癒されること間違いなし!
SUPとは、Stand Up Paddleの略で、写真の通りサーフボードのようなボードの上に立ち、パドルを漕ぐ遊びです。ピピのツアーでは比較的立ちやすいボードを採用しているのでどなたでもお気軽にトライしていただけます。
カヌーは通常2人乗りで、SUPよりも安定感抜群なので、お子様と乗ったりカップルで一緒に乗ったりすることができます。
②ピナイサーラの滝
さて、二つ目にご紹介するスポットはピナイサーラの滝。
ピナイサーラの滝は、神秘的な雰囲気が魅力だったクーラの滝とは異なり、その力強さが魅力の滝です。
このピナイサーラの滝の特徴はなんといってもサイズ感!
沖縄県内で最大の滝であり、その落差は約54m。
轟音を立てて流れ落ちる力強い滝は、西表島特有の大自然を強烈に実感させてくれるものであり、間近で眺めれば雄大な光景に圧倒されてしまうでしょう。
こちらの滝への行き方もトレッキングやカヌーツアーへの参加が主となっています。
滝へと向かうための道は、赤いテープで目印が付けられているため、トレッキング慣れした方であれば自力で向かうことも不可能ではありません。
ですが、必ず十分な準備をして挑みましょう。
基本的にはやはりツアーへの参加を強くオススメします。
なお、ピナイサーラの滝は滝壺では水遊びもでき、トレッキングして滝上に行くこともできます。
全身を使って滝上へ登って行った先は絶景です。
たっぷりとマイナスイオンを浴びられる体験は、煩わしい日常ですり減った気持ちをさっぱりとリセットしてくれることでしょう。
③バラス島
さて、もう一ヵ所ご紹介させていただくのは西表島から向かうことができる別の島、奇跡の島ことバラス島。
なんで離島からわざわざ別の島に?と疑問に思われるかもしれませんが、バラス島は西表島旅行と言えば決して外すことのできない名スポットです!
バラス島は島と呼ばれてはいますが、人が暮らしているような大きな陸地ではありません。
徒歩で一周するのに要する時間はほんの2、3分程度、有名なランドマークなどがあるわけでもありません。
では何が魅力なのか?それはバラス島全体のロケーションです。
というのも、実はこのバラス島、島全体がサンゴで形成されているのです。
バラスという言葉は「砕石」など砕けた破片を指しています。
バラス島は、名前の通りサンゴが砕けた破片が積み重なることで島の全域が成り立っています。
サンゴの骨は石灰質でできているため、砕けると白く染まる性質を持っています。
そんなサンゴの破片が積み重なって生まれたバラス島の陸地は、白く美しく輝く砂浜となっており、島を囲んだエメラルドグリーンの美しい海とのコントラストはまさに絵画のよう。
この島は潮位が低いときにのみ姿を現し、潮が満ち始めると海中へと姿を消してしまいます。
その珍しさから奇跡と呼ばれており、西表島観光におけるNo.1インスタ映えスポットとして広く名を知られています。
こう聞くと条件が厳しいようですが、現地のツアーに参加すればバラス島のことを熟知したガイドの方がしっかりと島まで案内してくれるので安心です。
シュノーケリングなどのアクティビティを併せて楽しむこともできますので、色々なツアーを下調べしてから向かうといいかもしれません。
SNSに投稿するいい写真を重視したい、そんな女性の一人旅であれば、確実に訪れていただきたいスポットです!
一人旅の宿選び
旅行において、事前のレンタカー選びと同様に重要なのが宿泊先選び。
特に一人客はNGという民宿もあるため、きちんと宿が取れるかは気掛かりですよね。
そんな不安に応えるべく、西表島で一人旅行に適した宿をピックアップさせていただきました!
①カンピラ荘
まずご紹介させていただくカンピラ荘は、趣深い老舗感の漂う民宿です。
パッと見は年季を感じる建物ですが、清潔感がありしっかりとメンテナンスされているのがわかります。
トイレやお風呂場など水場もとても綺麗に掃除が行き届いており、女性でも安心して泊まることができるでしょう。
タオルやボディーソープ、シャンプー完備なのは嬉しいですね。
ただし、歯磨きとドライヤーは用意する必要があるためご注意ください。
お部屋の種類はバストイレ付きとアウトバスの2種類があり、前者は4,000円、後者は3,000円という破格のお値段。
こんなにも安いのに清潔感のあるお部屋に加えて、朝夕のサービスがついている昔ながらの定番民宿スタイルは一人旅にありがたいですね!
〜カンピラ荘の基本情報〜
民宿名: カンピラ荘
アクセス: 沖縄県八重山郡竹富町上原545
電話番号: 0980-85-6508
部屋: 18室(バストイレ付8室、アウトバス8室)
価格: 素泊まり 3,000円~、 一泊朝食 3,700円~
②モンスーン
次にご紹介するモンスーンは上原港から車でおよそ五分の場所にあるため、アクセスが抜群。
西表島の海や街並みが見渡せる最高の立地にあり、外には馬もいるため、なんと乗馬体験もすることができてしまうのです。
部屋は六畳の和室で、一人旅なら不自由することはない広さでしょう。
この宿では、ハンモックを利用することができ、南国の空気を味わいながらハンモックに揺られる体験は心身が深く癒されること間違いなし。
アクティビティで疲れたら戻ってきてゆったりと休むのも良いでしょう。
モンスーンでは民宿の経営だけでなく現地ツアーも企画されているため、何も予定が決まっていない突発的な旅行の際はそのままツアーに参加してしまうのもいいかもしれませんね!
〜モンスーンの基本情報〜
アクセス: 沖縄県 八重山郡竹富町上原984-50
電話番号: 0980-85-6019
部屋: 個室8室
価格: 素泊まり 3,500円~、一泊朝食 4,300円~、一泊2食 5,500円~
おひとりさまグルメ
旅の醍醐味の一つといえばご当地グルメ。
西表島は自然が豊富なため、美味しい食べ物も大変充実しています。
一人でも楽しみやすいおひとりさまグルメをご紹介させていただきます。
初枝
上原港から車で約10分。
訪れやすい場所に位置している初枝は老舗のお寿司屋さんです。
こちらでは西表島の新鮮な魚を扱っており、一級品もしっかりと用意されているため、島ならではの高級なお魚を味わうことができます。
お魚の他にも石坂牛を使用した肉寿司も用意されており、魚より肉派だという方の舌もしっかりと満足させてくれるでしょう。
高級牛の肉寿司は甘くとろけるような旨味がたまりません!
カウンター席もあるため、お一人でも安心して入ることができるオススメのお店です。
おひとりさまでも安心ツアー
①スプラッシュキャニオニング
渓谷下りでは、天然のウォータースライダーや滝つぼへの飛び込みを体験することができます。
高いところが苦手な方に向けた低めの飛び込みポイントや、飛び込まなくてもおりることができる場所もあるので、インストラクターに気軽に相談しましょう。
半日のお手軽プランで、体力に自信がない方やお子様も安全に楽しめる内容となっています。
短い時間ですが、ボリューム満点のツアーできっと満足できますよ。
現地では、優秀なインストラクターが多く活動しているため、安心して参加することができます!
②ワールドクラスの夜景にうっとり
一人旅は自分の好きなように時間を使えるので、昼夜を問わず予定を組むことができます。
せっかくであれば昼だけでなく夕方から夜にかけての島も楽しみたいもの。
そんな隙間時間で最高のパフォーマンスが得られるのがこちらのツアーです。
こちらのツアーは夜に開催されるため、日中観光やグルメなどたくさん遊びまわった後でも参加することができます。
また、アクティビティ要素というよりは、西表島の美しい星空を観察することがメインのため、遊びまわって少し疲れ気味かなという時でも最適です。
海やジャングルばかりが注目されがちな西表島ですが、実は絶景の星空を眺められることでも非常に有名であり、その美しさは国内初の星空保護区認定を受けたほど。
国内随一の呼び声も高いワールドクラスの星空の下で過ごす時間は、まさに極上の癒し体験だと言えるでしょう。
さいごに
西表島の一人旅をご紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
西表島は沖縄よりもさらに400km以上南西にあるため、冬でも最高気温が20℃を上回る日が多いほど、温暖で過ごしやすい環境です。
そのため、年中どの季節であってもふと思い立ってすぐに足を運ぶことができ、その点でも日程に融通を利かせやすい一人旅に向いていると言えるでしょう。
特に一人旅に不慣れで周囲に団体客がいると視線が気になるという方は、夏場のハイシーズンを避けて島を訪れると程よく静かな環境で心地よく観光することができるはずです。
自分の行きたい場所へ、自分のペースで回れることが一人旅における最大の利点。
自分の好きなように、自分のためだけに、他人に気兼ねしないわがままな時間を過ごしてみるのもいいかもしれませんね。
そんな一人旅の際には、ぜひ西表島へとお越しください!