現地コラム
COLUMN
カヌーとは?
目次
カヌーとは?
みなさんこんにちは!
カヌーに乗ったことはありますか?
ゆるやかな波に揺れながら、水上で心地よい時間を過ごすことができるカヌー。
じつは、そんなカヌーにはいろいろな種類があります。
フィールドや遊び方により呼称が変わるのです。
カヌーとは別にカヤックという呼び名もあります。
また、この違いについてご存知ですか?
本記事ではカヌーの種類や、カヌーとカヤックの違いなど、カヌー全般についてご紹介いたします。
カヌー
カヌーは、小舟に乗って大きなパドルで水面を掻き分けて進むウォータースポーツです。
パドルとは、カヤックやカヌーを漕ぐときに使われる道具です。
パドルの先端にある、水中に入れて水を捕まえるための平らに広がった部分をブレードと呼びます。
カヌーとカヤックの違いの一つは、このブレードにあるのです。
ブレードがパドルの片側1つにあるものを「シングル・ブレード・パドル」といい、両端についているものを「ダブル・ブレード・パドル」と呼びます。
前者を使用するのがカヌーであり、後者を使用するものがカヤックです。
カヤックも、遊ぶフィールドやその環境によってさまざまな種類があります。
こちらでは代表的なカヤックの種類を紹介します。
シーカヤック
文字通り、海で行うカヤックです。
他のフィールドよりも行動範囲が広く、自由度が高いことが特徴です。
荷物を運ぶのにも利用されることから、他のカヌーに比べて積載量も多く、長さも4~5メートルと長いです。
この長さのおかげで、波に負けず、スピードを出せるようになっています。
レイクカヤック、リバーカヤック
レイクカヤックは波の少ない湖で使われる、ゆったりとしたカヤックです。
基本的にレジャー用のカヤックになります。
一方、リバーカヤックは川で使うカヤックです。
これらは、基本的にはフィールドによって呼び方が異なるのですが、リバーカヤックにはスポーツ性が高いものものもあります。
オリンピックやNHK杯などの種目にもなっていますので、ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
スポーツ用のリバーカヤックは、艇長は2〜3mと短く、川下りを前提として作られています。
回転をしたり障害物を避けたりとテクニックが必要なスポーツですので、短くなっているのですね。
このリバーカヤック、年々人気が高まりつつあります。
流れが急なホワイトウォーターの川を、カヤックを操りながら、自力で降りる時のドキドキと爽快感は抜群です。
レクレーショナルカヤック
レクリエーショナルカヤックは、場所を選ばず、のんびりと楽しむことを前提としたカヤックです。
初めての方やのんびり楽しみたい方にとても人気の高いです。
横幅が広いカヤックですので、比較的安定性もあり、浮力も高く、安心して乗ることができます。
カヌーの効果
カヌーをやっている人はとてもがっしりとして、スタイルの良い方が多いように感じられます。
それもそのはず、カヌーは運動量がとても高く、ダイエットにも筋トレにももってこいのスポーツなのです。
カヌーのパドルを漕ぐ動作によって、人間の筋肉の中でも最も大きいとされる広背筋が効果的に刺激されます。
そのため、この動作で大量のカロリーを消費し、筋肉増幅につながるのです。
カヌーやカヤックがダイエットや体形維持に効果的であることが、おわかりいただけると思います。
パドルで水を掻いて進むカヌーに乗っていると、知らず知らずの間に美しい体ができあがります。
のんびりするにも最適であり、トレーニング効果も絶大であるため、大変おすすめのアクティビティです!
カヌーの乗り方
①基本姿勢
カヤックに乗る前に、まずカヤックを岸に平行に置きましょう。
パドルは2メートル程度と十分な長さがあります。
そのパドルをコックピット(座席)の後ろ側に船と垂直に置き、岸とカヤック両方を一本のパドルで押さえます。
岸とカヤックをパドルでつなぐイメージです。
つぎに、シャフト(パドル中央部分の棒状の部位)とコックピットを押さえて船を安定させます。
波のおさまっているタイミングを探りましょう。
船が安定したら、足元に十分注意しながら、片足ずつ乗り込みます。
岸とパドルでつながっていますので、それなりに安定していますが、そっと乗り込みましょう。
両足をしっかりと船内に入れ、腰を下ろします。
このときもできるだけ、カヤックを揺らさないように安定感を保ったまま腰を下ろしましょう。
コックピットに腰を下ろしたら、揺れがおさまるまでパドルは岸と固定しておきます。
カヤック内に入れた足はややガニ股にして、両膝をカヤックの左右の内側に押し付けるようにしてください。
膝をカヤックの内側に押し付けることで、安定性がぐっと高くなります。
揺れがおさまり、安定したことを確認できたら、パドルを外しても問題ありません。
これが基本の姿勢となります。
②基本の構え
基本の構えをしっかり身に着けましょう。
これができていれば、体に負荷をかけず、効率よく漕ぐことが可能です。
まず、両腕をまっすぐ前に伸ばし、シャフトの中央を左右対称に握ります。
パドルのブレードは、左右向きが違うものもあります。
右のブレードの平らな面が自分の方を向くように持ちましょう。
右手はシャフトをしっかりと握り、左手はシャフトが手の中で動くように軽く握ります。
漕ぐ時は、両肘を直角に保ったまま、バランスを取りながら、左右交互にブレードを水に入れて漕ぎます。
このパドルの握り方ができるようになると、自在に水を漕げるようになるでしょう。
カヌー時の注意点!
カヌーはのんびりと乗るイメージが強いと思いますが、天然でつくられた場所で行うアクティビティであるため、場所の状態によっては熟練の方でも危険がある場合があります。
ライフジャケットはもちろんつけますが、それ以外にも注意点があります。
カヌーアクティビティは、以下の注意点に気をつけて参加しましょう。
①全てはコンディションによる!
当然ながら、体調が悪いときには、アクティビティを控えてください。
何のスポーツでも例外なく、体調の悪いときに無理して行うことで、事故に巻き込まれたり、事故を引き起こしたりする可能性があります。
そのため、自分の体調と相談した上でアクティビティを楽しむようにしましょう。
また、確認すべきコンディションは参加者の体調だけではありません。
フィールドのコンディションもしっかりと確認する必要があります。
風や波などの状況や天候などは、かならず調べましょう。
川の場合には、上流部で雨やダムの放流による増水の可能性がないかなども、しっかり調べる必要があります。
ちなみに西表島にはダムはありませんが、大量に雨が降ることがあります。
この辺りの確認は、初心者の方ではどうしても難しいことが多いです。
そのため、プロの方と一緒に行くツアーに参加すると安心ですね。
②無理せずレベルに合ったフィールド選びを!
カヌーアクティビティは、岸からスタートし、同じ岸まで戻って来て終わりとなります。
西表島のカヌーはマングローブ林や海など、道路のないスポットでツーリングをすることが多いので、途中でリタイアして車に乗せてもらうなどの対応は取れないことが多いです。
そのため、しっかりとスタート地点に戻って来るまでの体力を温存しておきましょう。
海では波がありますし、川では強い流れがあります。
スタート時は体力も有り余っており、いくらでも遠くへ行ける気がするでしょう。
しかし、カヌーはとても運動量が高いスポーツです。
そのため、どんなに気持ちが上がっていても、しっかり帰って来れることも見越して、フィールドを選ぶことも大切です。
せっかくの楽しいカヌー旅だからこそ、最後まで楽しみましょう。
初心者の方は、ガイド付きツアーを利用したり、比較的穏やかな内海や湖などで遊ぶのがおすすめです。
③遊ぶ場所の下調べは万全に!
カヌーアクティビティは、自分に見合ったフィールドを選ぶことが大切ですが、そもそもカヌーで遊べない水域もあるものです。
それは漁港や基地のそばなど、侵入を禁止しているエリアです。
また、夏場観光客が多い時期は、ビーチを海水浴のお客様を優先とするなど、現地ルールがあったりしますので、事前の確認は不可欠です。
知らずにカヌーで侵入してしまってトラブルになるケースもよくありますので、あらかじめ下調べをしましょう。
西表島おすすめのカヌーツアー
①定番のカヌークルーズ
西表島の定番アクティビティといえば何と言ってもカヌーです。
西表島は、特別天然記念物のカンムリワシやイリオモテヤマネコ、また天然記念物のサキシマハブなど、珍しい動植物がたくさん生息しています。
そのため、西表石垣国立公園の特別地域に指定されています。
そんな西表島の国立公園ならカヌーでクルーズできるのです。
②サンライズ&サンセットカヌー
早朝や夕方の時間を使ってカヌーでサンライズやサンセットを見るのもカヌーの楽しみ方の一つです。
特に西表島は周りが自然豊かな海に囲まれており、海岸沿いにも高い建物がほとんどないため、最高のロケーションといえます。
③ナイトカヌー
最後にご紹介するのは、西表島でも隠れ人気のプランである、ナイトカヌーです!
西表島の満点の星空をゆったりと感じるなら、ナイトカヌーに限ります。
実は、国内初の星空保護区認定されたのが、ここ西表島の公園なんです。
星空保護区とは、明るい光の影響を受けない、暗くて美しい夜空を保護するための団体や自治体として国際機関に認定されたエリアなんです。
そんな世界的に希少な環境で、カヌーに揺られながら満天の星々を眺められるのは、極上のひとときになるでしょう。
安定感抜群のカヌーを採用しているため、転覆することもありませんので、安心して夜空を観察することができます。
水面も静かですので、オールを置いて、ゆったりと静寂の海に揺られるのもまた一興。
夜に鳴く鳥の声を聞き、ちょっとしたライトでも飛び跳ねる魚たちを見ることができます。
星々は水面にも輝きますので、最高の癒しの空間を味わうことができるでしょう。
さいごに
カヌーについてご紹介しました。いかがだったでしょうか?
カヌーやカヤックの違い、そしてカヤックにもいろんな種類があることがおわかりいただけたと思います。
本土ではなかなか手が出せないカヌーのようなアクティビティでも、西表島に来たらきっとやってみたくなることでしょう。
また、写真からも見て取れるように、西表島でのカヌーは、とても美しい光景の中でのアクティビティです。
すてきな写真が撮れるばかりではなく、一生の思い出として残ること間違いないでしょう。
ぜひとも、そんな西表島に足を運んでいただき、絶景に囲まれた至極のカヌー体験を堪能していただければと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。