現地コラム
COLUMN
鳩間島へアクセスするにはフェリーを利用しよう!
目次
「瑠璃の島」こと鳩間島
2005年に日本テレビ系列で放送された、「瑠璃の島」というドラマをご存知でしょうか。
瑠璃の島は、親に捨てられて施設で育った孤児の少女が沖縄県八重山諸島の孤島に里子として引き取られ、そこでさまざまな人や出来事と接しながら成長を遂げていくというストーリーのドラマです。
心温まるストーリー内容と共に、このドラマでは舞台となった島の美しい海や自然に注目が集まりました。
そのロケ地となったのが、今回ご紹介させていただく鳩間島です。
鳩間島は、沖縄本島から南西に440kmほどの位置にある西表島からさらに約5km北の地点にあります。
鳩間島は、八重山諸島の中では面積が最小の有人島であり、住んでいる人の数は約50人という小さな規模となっています。
そんな鳩間島ですが、この記事を読んでいる方の中には鳩間島のことを知らなかったという方も多いのではないしょうか。
沖縄には本島以外にも石垣島や西表島、宮古島といった観光地として有名な離島が数ある中、鳩間島は比較的マイナーな島だと言えるかもしれません。
それもそのはずで、鳩間島はまだ観光地化されておらず、観光地としてはどちらかと言えば「知る人ぞ知る」といった部類の島なのです。
とはいえあくまで観光地化されていないというだけで、鳩間島は観光に足を運びたくなるたくさんの魅力を秘めた島です。
鳩間島の一番の魅力は鳩間ブルーと称されるその青い海。
沖縄には美しい海や浜辺がさまざまな島に点在していますが、鳩間島の海と浜辺はその中でも特に本来の沖縄の海を味わうことができる場所だと言えます。
沖縄各地の観光スポットとして有名な浜辺は人の手が入ることで美しく整えられたものが多くなっています。
観光スポットとして整備された浜辺はアクセス性、景観、安全性を含めた遊びやすさが良いバランスで揃っており、十分に沖縄の海を楽しむことができるでしょう。
しかし、より踏み込んで沖縄本来の海を知りたいのであれば、鳩間島へと足を延ばしてみることをおすすめします。
鳩間島へのアクセス方法
鳩間島へは石垣島から高速船で約45分行くことができます。
西表島の上原港を経由する便もありますが、時間が大幅にかかるので西表島の観光も兼ねてなければ、直行便を使う方が良いでしょう。
時刻表
石垣発 | 鳩間発 |
8:30 (西表島上原港経由) |
9:45 |
15:20 |
16:05 (西表島上原港経由) |
窓口購入価格
片道 | 往復 | |
大人 (12歳以上) |
2,690円 | 5,170円 |
小人 (6~11歳) |
1,350円 | 2,600円 |
石垣港離島ターミナルは、鳩間島を含む八重山諸島の離島に行くための唯一の窓口です。
しかし、石垣港離島ターミナル内にはチケットを買えるカウンターが数カ所しかないため、非常に混雑し「なかなかチケットを購入できない」という事態が発生します。
過去にもチケット購入に時間がかかり、予定していたフェリーに乗ることができず、西表島のツアー時間に間に合わなかったという事例が多数ありました。
そのためチケットは現地購入ではなく、ネットでの購入をおすすめします!
西表島からのフェリー便も
また、別の経路としては西表島からフェリーで向かうことも可能です。
石垣島から鳩間島への便のうち1本が西表島の北部にある上原港を経由しますので、場合によってはこちらの利用を検討しても良いでしょう。
ただ、西表島へと向かう際も石垣島からのフェリー利用が前提となります。
そのため、こちらの経路は基本的には西表島観光と兼ねた旅行プランを組んでいる場合におすすめです。
鳩間島の観光スポット5選
屋良浜
島の西側にある浜です。雄大な西表島を見ながら海水浴やシュノーケリングが楽しめ、夕日を眺めるのにも絶好のスポット。
BEGINの唄「恋の島鳩間島」にも登場します。
島仲浜
島の北側にある浜で、リーフまでの距離が短いのでシュノーケリングスポットとしても人気の浜です。
外若浜
島の北東側にある浜。
小さなビーチなのでのんびりした時間を過ごせます。
夫婦岩
鳩間島の北西部にあるサイズ違いの岩です。
ガジュマルが聳えているので、岩が隠れています。
鳩間島へフェリーで行く際の注意点
鳩間島へと向かう船についての注意点として、時期によってはかなり揺れやすいという点が挙げられます。
特に夏場は揺れが強くなる傾向があり、もちろん転覆の心配などはありませんが、揺れる船が苦手だという方は気構えをしておく必要があるでしょう。
酔いやすい人は酔い止め必須!
鳩間島への航路は直行便であれば45~50分、西表島の上原港を経由する便であれば70分が目安の船旅となっています。
長い時間船に乗ることになりますので、元々酔いやすいという方は酔い止めを持参しておくと良いでしょう。
島へと向かう時だけでなく島から帰る際も船に乗る必要があり、島の中には薬などを買える商店がありません。
帰路で大変な思いをしないためにも、普段は船酔いしないという方も念のために薬を持参しておいてもいいかもしれませんね。
欠航になる可能性あり!
注意しなければいけない点として、鳩間島への海は荒れる場合があるという点が挙げられます。
特に夏場の台風です。
鳩間島はその立地上、本土に比べて台風が直撃しやすいという難点があります。
離島への船は海が荒れている際は安全性を考慮して欠航となる可能性があり、特に鳩間島への航路は欠航率が高めとなっているため、事前に現地の天候はよく確かめておきましょう。
急な天候の変化に注意
また、鳩間島をはじめとした南国の天気はかなり変わりやすいものとなっています。
天気が良かったはずなのに急な雨が降り始めるといったこともあるため、短い時間おきに適宜予報はチェックしておきましょう。
まとめ
鳩間島の概要と鳩間島への行き方についてご紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
知名度という点ではそこまで高くない鳩間島ですが、他の島にはない数多くの魅力がある島です。
年間を通して温暖な気候のため、南国旅行のハイシーズンである夏だけでなく、いつの季節であっても快適に観光をすることができます。
離島の穏やかな空気に癒されたいのであれば、ぜひ鳩間島へ行くことをおすすめします。