現地コラム
COLUMN
キャニオニングとは?
みなさまキャニオニングをご存知でしょうか?
聞きなれない言葉かもしれませんが、キャニオニングとは渓谷の中を目的のポイントまで下って行くアウトドアスポーツのことを指します。
渓谷や渓流で行われる沢下りで世界的に人気が高く、プロになると寒い季節や厳しい渓谷であっても技術を駆使してチャレンジすることが通例となっているのです。
日本国内においては主に夏場に行われていることが多く、密かにブームを巻き起こしています。
季節や環境の厳しさを問わず行われており、全世界で大人気のアウトドアスポーツです。
特に、自然が豊かな環境では盛んに行われています。
今回は、そんな大人気のキャニオニングについてご紹介いたします。
目次
キャニオニングって?
キャニオニングの発祥地は、フランスといわれています。
一般にはあまり知られていませんが、アメリカではキャニオニアリングと呼ばれ親しまれているスポーツなのです。
さて、冒頭で「キャニオニングは渓谷下りを行うアウトドアスポーツ」と説明いたしました。
スポーツと言われる通り、体を動かせる内容になっています。
その運動量は日常で想像するスポーツと比較してもハードな部類に入るほど。
その理由は、キャニオニングとは渓流を下りていく際、複数のアウトドアスポーツ要素をクリアしていく必要があるためです。
まずは渓流を下るために上流に行かなくてはなりません。
そのため、トレッキングや登山という要素が生まれます。
さらに、実際に渓流を下る時はクライミング要素を基盤とした渓流への飛び込み、懸垂下降などのロープワーク、川での水泳やカヌーといった要素も含まれます。
想像してみるとかなりハードな内容ですね。
ところで、キャニオニングによく似たアウトドアスポーツで「シャワークライミング」があるのをご存じでしょうか。
キャニオニングは「渓谷、渓流下り」であるのに対し、シャワークライミングは「渓谷渓登り」と、さらに過酷なスポーツになります。
体力自慢の方は、ぜひ体験してみてくださいね。
どちらも冷たくて美しい川で行うウォータースポーツなので、暑い夏にはぴったりですよ。
キャニオニングの効果
キャニオニングの魅力は、美しい景観を楽しみながら自然との一体感を感じられるところにあります。
まずは出発地点までのトレッキング、登山から始まります。
渓谷を下るときは滝をウォータースライダーとして楽しんだり、ジャンプをして滝つぼに飛び込んだりといった、アクティビティ要素が高いことも魅力のひとつです。
また、渓谷を下るといってもカヌーなどの道具を使う事はほとんどなく、体ひとつで自然を満喫することが可能です。
そのため、体力も必要になります。
このように、キャニオニングには高いエクササイズ効果と自然の力で心身ともにリラックスできる癒し効果が期待されます。
持久力や筋力増強、心肺機能の向上を目指すのにも効果的です。
キャニオニングの注意点
①安全具の着用
キャニオニングは人の手により舗装された道を行くのではなく、自然に作られた道や道でない道も進んでいきます。
そのため、他のスポーツと比べると、どうしても事故が多い危険なアウトドアスポーツと言わざるを得ません。
事故に繋がらないようにキャニオニングを楽しむには、必ず安全具を着用しましょう。
まず、必ず着用しなければならない安全具が「ヘルメット」です。
キャニオニングは水場で行うため、滑り落ちてしまう可能性もあります。
その際に頭を守るために必要不可欠なのです。
次に、足元が滑るのを防ぐための「シューズ」や手指を守るための「グローブ」も専用のものを準備する必要があります。
キャニオニングは、水中に入りながら目的地まで向かいます。
そのため「ウェットスート」や「ライフジャケット」も準備することをおすすめします。
(ツアーに参加する場合はヘルメットやウェットスーツ、ライフジャケットはツアー会社からレンタルできます)
「水着」「タオル」「眼鏡バンド」「予備のコンタクトレンズ」「ゴーグル」は持参しましょう。
初心者の方は、ツアーなどでプロの方と安全なフィールドでキャニオニングを楽しむことができますので、安心して体験してみてくださいね。
安全対策を行わなければ危険ですが、ルールを守れば安全に楽しめるスポーツです。
必ずインストラクターの指示に従いましょう。
②レベルに合ったフィールド選び
初心者の方は必ずプロやインストラクターに同行し、安全な環境でキャニオニングを楽しみましょう。
出発地点までのトレッキングから渓谷を下る方法まで、指導してもらいながらアウトドアスポーツ要素をクリアしていきましょう。
当然、渓谷の違いによって難易度も変化するため、ご自分の技術や経験に合ったフィールドを選ぶことが大切です。
自己流で進んでしまうと事故やケガをしてしまう危険性が高まります。
事故を起こさないよう十分に注意しましょう。
さらに、初心者であれば場所だけでなくキャニオニングを体験する季節も重要です。
トレッキング要素もありますが、川や滝つぼに入りながら渓谷を下りますので、やはり夏がおすすめです。
これからチャレンジをしようと思っている方は、季節も含め検討してくださいね。
無理はせず、自分に合った難易度のキャニオニングを楽しみましょう。
西表島のキャニオニング
沖縄地方はどの島も自然豊かで、キャニオニングが盛んに行われています。
その中でも西表島は、東洋のガラパゴスと言われるほど自然にあふれており、近年キャニオニングやシャワークライミングの渓谷でのアクティビティが人気を集めているのです。
西表島は、ほぼ全域が西表石垣国立公園に指定されています。
雄大なマングローブ林には西表島特有のさまざまな生き物が生息しており、亜熱帯地方の特徴的な自然と西表島でしか出会うことができない生き物と思う存分触れ合うことができます。
その特徴的な環境からジャングルクルーズなども楽しむことができます。
とても雰囲気があり、映画さながらの光景が広がるでしょう。
キャニオニングの楽しみ方
先ほど安全具の着用で紹介したヘルメットやシューズ、グローブ、救命具を着用したら、いよいよキャニオニングへ出発です。
まずはジャングルの中を突き進み、渓谷の上へと登ります。
亜熱帯の森林は湿度が高く、マイナスイオンに包まれています。
快適にトレッキングしながら、普段見ることのできない動植物を観察できるので、好奇心をかきたてられますね。
出発地点に着いたら、実際に渓流を下り始める前に水温に体を慣れさせるため水浴びをしましょう。
キャニオニングの見どころのひとつは、天然のウォータースライダーを体験できる点です。
初めは少し怖いですが、一度体験するとそのスリリングな感覚や爽快さがやみつきになります。
高い岩場や滝からの飛び込みも体験できますよ。
子どものころに川遊びで飛び込んでいたという方も、多いのではないでしょうか?
キャニオニングでは、飛び込みポイントはきちんと安全性が確認されている場所なので、心配ありません。
大自然の中で、思い切り楽しむことができますよ。
オススメのツアー
西表島で人気のキャニオニングツアーをご紹介します。
秘境といわれる西表島の渓谷は感動的なので、ぜひキャニオニングを通して肌で感じてみてくださいね。
①天然のアスレチックツアー
渓谷下りでは、天然のウォータースライダーや滝つぼへの飛び込みを体験することができます。
高いところが苦手な方に向けた低めの飛び込みポイントや、飛び込まなくてもおりることができる場所もあるので、インストラクターに気軽に相談しましょう。
半日のお手軽プランで、体力に自信がない方やお子様も安全に楽しめる内容となっています。
短い時間ですが、ボリューム満点のツアーできっと満足できますよ。
現地では、優秀なインストラクターが多く活動しているため、安心して参加することができます!
②秘境ゲータの滝巡り
秘境ゲータの滝には、主にトレッキングで向かいます。
深く鮮やかな緑色をした植物を見ていると、まるで映画の中に飛び込んだのかと感じるほど。
さらに時代を遡ったかのように力強い生命を感じます。
西表島はいくつもの滝が存在し、マイナスイオンもたっぷりと感じることができます。
その中でも秘境ゲータの滝はとても美しく、大自然のエネルギーを余すことなく体感できます。
体験した方の中には、自分を見つめなおすきっかけになったという方もいるようです。
③西表島パーフェクト川遊びプラン
最後にご紹介するのは、西表島の川を1日満喫できるプランです。
2つの川を遊び尽くすことができる、かなりアクティブな内容となっています。
マングローブクルージングでは、西表島の大自然が生んだマングローブ林を進み、クーラ川をたどってクーラの滝へ向かいます。
クーラ滝のクーラという名前は「幸運を呼び込む」という意味があり、現地の人もお参りに訪れる滝です。
ここでは、西表島でしか見られない珍しい植物を観察することができますよ。
また、フォトスポットとしても有名で女性を中心に人気があります。
キャニオニングでは、水遊びはもちろん天然スライダーを滑ったり滝つぼへジャンプしたり、全身を使って西表島の渓谷の大自然を感じることができます。
中でも、滝つぼへの飛び込みは興奮が最高潮になるでしょう。
世界自然遺産の候補地でもある美しい自然が広がるフィールドで、大自然を堪能しましょう。
さいごに
今回は、キャニオニングをご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
西表島の美しい大自然でのアクティビティは、心身ともにリフレッシュできる最高の機会になるでしょう。
キャニオニングは、水遊びをしたり、天然のウォータースライダーを体験したり、滝つぼへ飛び込みしたりとアクティビティ要素が高いウォータースポーツです。
自分に合った難易度で体験すること、安全具をしっかりつけることで、どなたでも楽しむことができるスポーツで、気持ちよい疲労感を感じることが醍醐味です。
大自然でしか体験できないスポーツを、全力で楽しみましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。