現地コラム

COLUMN

沖縄諸島・周辺島世界自然遺産へ

2020-01-26 04:32
LINEで送る
このエントリーを Google ブックマーク に追加

沖縄諸島・周辺島世界自然遺産へ

近年、西表島を始め、沖縄北部、奄美大島など世界自然遺産に推薦されており話題になっています!

西表島の90%近く未開拓であり、自然のままの形を残しています。そんな美しい自然溢れる西表島が世界自然遺産になるのも時間の問題ですね!そんな素敵な肩書きが是非とも日本にどんどん増えると日本人としても西表島民としても誇らしい限りです。

本記事では沖縄諸島、周辺島の世界自然遺産登録への動きについてご紹介します。

 

世界遺産とは

そもそも世界遺産とはなんでしょうか?日本ユネスコ協会では下記のように定義されています。

世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物です。現在を生きる世界中の人びとが過去から引継ぎ、未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産です(日本ユネスコ協会連盟から)。

世界遺産は1,092件(文化遺産845件、自然遺産209件、複合遺産38件)あり、条約締約国は193カ国にものぼります(2018年12月時点)。

現在、世界遺産として登録があるものについては下記のリンクからご覧いただくことができます。

 

〈url-ユネスコIT世界遺産リストページ〉

 

世界遺産は有形な不動産を対象とし、下記の3種類があります。

 

①文化遺産

顕著な普遍的価値を有する、記念物、建造物群、遺跡、文化的景観など

 

②自然遺産

顕著な普遍的価値を有する、地形や地質、生態系、絶滅のおそれのある動植物の生息・生育地など

 

③複合遺産

文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えているもの

 

本記事でご紹介するのは自然遺産についてです。

 

世界自然遺産とは

先に紹介した通り、普遍的な価値のある地形や生物、生息地などが世界自然遺産として登録されます。

世界遺産登録するには基準があり、それは世界遺産の種類により異なります。自然遺産の場合は下記の4点が登録条件となります。

 

◾️世界自然遺産登録への条件

①最上級の自然現象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する。

 

②生命進化の記録や、地形形成における重要な進行中の地質学的過程、あるいは重要な地形学的又は自然地理学的特徴といった、地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本である。

 

③陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である。

 

④学術上又は保全上顕著な普遍的価値を有する絶滅のおそれのある種の生息地など、生物多様性の生息域内保全にとって最も重要な自然の生息地を包含する。

 

これらの条件を充分に満たし得るため、日本では西表島を始め、沖縄北部、奄美大島、徳之島が世界自然遺産への動きがあります。

 

自然遺産に登録されている主な場所(国内)

 

 

自然遺産に登録されている主な場所(海外)

海外にはもっと多くの自然遺産があります。代表的なところで、タンザニア連合共和国のキリマンジャロ国立公園やアメリカ合衆国のイエローストーン国立公園などがあります。

キリマンジャロ国立公園は〜。

イエローストーンか国立公園は〜。

 

近年の世界自然遺産登録への動き

①沖縄北部について

沖縄北部からは奇跡の森やんばるが登録の候補としてあがっています。

亜熱帯照葉樹林の森は世界的にも数少ないです。この森がやんばる特有の生態系の基盤となっており、多くの希少な動植物が生息・生育しているのもあり「奇跡の森」と呼ばれています。

世界でも数少ない亜熱帯照葉樹林の森と希少生物が多いことから世界自然遺産として推薦されています。

 

②西表島について

日本のガラパゴスや最後の秘境という異名を持つほどの美しい自然溢れる島です。

マングローブ林が広がる汽水域や海岸や河川沿いの湿地帯に加えて、連なる山地には数千年前から続く原生林が広がっており、多様度の高い大自然があります。さまざまな環境により多くの生物が生息していることがガラパゴスとも称されるゆえんでしょう。人がほとんど足を踏み入れたことがなく、島の90%が未開拓のまだ知られていない秘境が広がっているといわれています。

人の手が加わっていない自然のまま姿が世界自然遺産登録へ推薦される理由だと伺えます。

 

③奄美大島・徳之島について

奄美大島と徳之島には、レッドリストに記載される希少生物が多く生息しています。アマミノクロウサギに代表される希少種を含む多様な生物が生息・生育しています。このことが評価され,沖縄島北部、西表島とともに、自然遺産登録の候補として挙げられています。

 

現在の状況

世界自然遺産の登録へと推薦されている島々は自然も生物が豊かで魅力満点でしたね。是非ともこの美しい自然を世界自然遺産として守っていきたいというのが人々の声だと思えます。ただ現状は少し違うこともあります。結果として、現在は世界自然遺産登録への推薦が一時取り下げとなっております。

その理由は世界自然遺産に登録されることで観光客が多く流入することで、ゴミが増え、かえって自然を壊してしまうと地元民の方々が考えて反旗を翻したためです。確かに観光客が多くなることでどうしてもゴミの問題はつきものです。

ですが、世界自然遺産登録を取り下げることは根本解決にはならないため、観光客が増えてもゴミ問題が起きないように対策することの方が重要です。ぜひ、世界自然遺産登録し、私たちの大切な自然をみんなで守っていける、そんな環境作りができることを心より祈っています。

 

さいごに

世界遺産、そして沖縄・鹿児島の島々の世界自然遺産登録への動きについてご紹介いたしました、いかがだったでしょうか?

日本にはとても美しい自然・生き物たちが多く存在しますね。

是非とも美しい自然を我々みんなで大切に守っていきたいですね。そのためにも世界自然遺産登録、観光客の方の意識が上がることを願うばかりです。

ぜひとも世界自然遺産候補地へ足を運び美しい自然を体感いただければと思います。

あなたの最高の旅にお役立てればと思います!

最後までお読みいただきありがとうございました。

LINEで送る
このエントリーを Google ブックマーク に追加